2月18日（土）は考査前最後の活動日でした。この日は森信雄七段先生にご来校いただき、棋王戦の大盤解説と、指導対局をしていただきました。

森先生は宝塚市在住で、教室の他に大会の企画運営やその他イベント活動など、将棋の普及に熱心に取り組まれています。その功績が讃えられ、宝塚市から特別賞を贈られています。毎年本校にも来ていただき、ご指導いただいています。

森先生の大盤解説はいつも面白く、参考になります。盤面だけでなく、棋士に関する話や将棋界の話も交えてくれるのです。近年、AIによる将棋研究が進んでいますが、千田翔太七段（箕面市出身で森先生門下の棋士）によれば、AIで指される手自体がもう古くなってきているようです。それを超える新しい手が発見されたり研究されています。

最近の対局では、AIによってその場面での優劣がわかり、観る将にとっても将棋が面白くなっています。しかし、森先生によると、AIはあくまでその場面での優劣を示すだけであり、棋士がその手を指せるかはわからない。AIは絶対ではないといいます。また、評価値が下がる手を指しても、結果的に良くなることもあります。将棋は逆転のゲームだから面白いのです。

森先生、来年度も楽しい話、ご指導の程よろしくお願いします。ありがとうございました。