第28回全国高校将棋女子選抜大会に参加してきました。この大会は毎年静岡県三島市で行われる全国大会です。今回参加したのは高１のSさん、初の全国大会です。

前日には何度も戦法の定跡や変化を復習したそうです。１戦目は神奈川県横浜高校の１年生と対局、相手の中飛車に対しSさんは右四間飛車で挑みます。中盤からは駒得を繰り返し優勢に進め、96手で勝ちました。

２戦目は長野県伊那北高校の２年生と対局。同じく中飛車が相手になりました。この対局では前半こそ押されていましたが、終盤に逆転し勝勢の局面を作ります。しかし、ここでまさかの詰みを逃してしまい逆転負け。受け方も間違えて即詰みとなってしまいました。

この負けが響いたのか３戦目も終盤、勝勢の場面から１手詰を三度見逃しての逆転負けをしてしまいました。

合計１勝２敗で次には進めませんでしたが、課題がはっきりした大会になりました。今まで、戦法や序盤研究にばかり力を入れていましたが、将棋はやはり終盤力が大切です。しっかり寄せを磨いてリベンジしたいと燃えていました。

Sさんは明るく、誰とでも仲良くできるのが良いところです。対局後は相手選手たちと仲良く交流していました。「また全国で会うためにお互い頑張ろうね」と約束し会場を後にしました。また全国大会に出場できるよう、きっと頑張ってくれると思います。