学校ブログ

進路の部屋

探究プロジェクト in 関西学院大学

2020/02/21

探究プロジェクト

2/20の午後、高校1, 2年生計9名が関西学院大学訪問しました。今回は文学部の杉崎鉱司教授と3名の学生の指導のもと、「ヒトのこころを探る母語獲得研究」と題して講座を行っていただきました。

「2歳4ヶ月の捕手を座らせての投球」・・・この表現からどのような状況をイメージしますか?2歳4ヶ月のこどもがキャッチャーをする姿を想像した人、あるいは2歳4ヶ月のこどもがピッチャーとして投球する姿を想像した人もいたのではないでしょうか。

1つの表現であるにも関わらず、2つの解釈ができてしまうところが日本語の不思議なところです。

「その女性その男性雇った」・・・「が」「を」の後に「は」を入れてみましょう。おかしな文になりますね。

「ケンがその女性から手紙をもらった」・・・「から」の後に「は」を入れても文は成り立ちます。このことを共起可能といいます。

では共起可能であるか否かはどのようなルールがあるのか、明確に説明できますか?

言語の獲得というのは人間に先天的に与えられたものであり、その後の環境によってどの言語を母語として獲得するかが決定すると言われています。日本語を母語として生活している私たちは無意識の中で言語知識を得ているのです。そのことを実感するきっかけとなる講座でした。

                                  


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