学校ブログ

校長通信

読書の習慣 第77号

2018/11/08

学校経営

【左写真】朝7時45分の職員室横交流スペースです。中1から高3まで、先生との面談、英語学習内容のチェック個人指導、数学の先生への質問、高3受験個人指導とさまざま早朝より賑わっております。

中学生だけの集会でした。講話を少し紹介します。

先日、他校の中学生が電車内であばれていて、注意を受けたにもかかわらず、態度が悪く言い逃れをしたそうです。悪いことをした時に責任を人になすりつけるというのは一番良くないことです。叱られた時に素直にわびる。潔くする。ことが大切です。もうひとつ、この学校の生徒全員がそのような生徒ではなく、多くの人は正しくされていると思います。しかし、この生徒たちのせいでこの学校の品位や教育は良くないとされてしまいます。この学校は伝統のある名門校ですが、勉強やスポーツを力を入れていても人間性が一番大事だと思います。

長くなりますが、もう一つはなしをさせてください。

「30代で年収3000万円、月収80万円の人とそうでない人の間で、何か大きく異なる習慣はあるのだろうか?」と調べた人がいました。調査した結果、大きな差があったのは「読書」の習慣でした。一般の30代の人は、1年間で平均約3冊。1ヶ月で0.26冊。一方、年収3000万円の人は1ヶ月で約10冊も本を読んでいました。著名な人たちも読書家で知られます。マイクロソフトのビルゲイツさん(Windowsを作った人です)は、ベッドに入る前、毎晩1時間は読書をすることを習慣にしているようです。サッカー日本代表の長谷部選手、本田選手、長友選手、野球ではアメリカ・ヤンキースにいた松井秀喜選手も読書家で知られています。内容は、自己啓発、ビジネス、トレーニング、小説、あらゆるジャンル本を読むそうです。一流と言われ成功しているアスリートの多くが、読書を習慣にしています。

では、なぜ、読書が良いのでしょうか?弱小チームを率いて甲子園優勝に導いた遠藤友彦さんは、読書の良さについて次のように述べています。「感覚や反応に頼っていては限界がある。頭の整理をしつつ、考えながらやることで、今まで以上の成果が望めます。読書は「考える力」を伸ばします」とおっしゃいます。

読書の習慣を身につけることが、自分の人生を変えるきっかけになります。たくさんの本を手に取ってみましょう。私からの宿題です。1週間の間に一度は図書室に行って本を手にとってください。以上。

補足

『中学生にジーンと響く道徳話』(長谷川博之編著)を参考にお話ししました。現在、読書週間です。本校でも図書室だけでなく学級文庫も設置し、朝の読書も行い、読書を推奨しています。生徒の様子を見ていますと、まさしく習慣、個人差が大きいと思います。日本の学生は世界と比較して本を読みなさ過ぎると聞きます。「東大生でも年間読書量が学校のテキストを含めても50冊、対してアメリカのイェール大学の学生は年間1000冊」だそうです。学生が本を読まなくなっているのは、国家的な損失であり、教育改革の鍵の1つは読書量・読解力だと思います。

毎度講話やあいさつを一生懸命考えますが、悲しいかな「校長講話は忘れ去られる運命」「校長の悲哀」「内容でなく短さ」と聞きました。先生方にフォローをいつもお願いしております。



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