学校ブログ

校長通信

陰徳 第116号

2019/02/21

学校経営

2月20日今年度最後の全校集会があり、たくさんの表彰のあと、私からお話をしました。みなさんしっかりと聞いてくれうれしく思いました。以下、少し紹介いたします。

今日、220日は初代理事長 鳥井信治郎先生の命日に当たります。鳥井信治郎先生は、サントリーの創業者で日本を代表する経営者の一人です。失敗を恐れず挑戦することを重んじる「やってみなはれ」精神でサントリーを築きました。この学園ができたときに、理事長は鳥井先生しかいないと言うことでお願いに上がりましたが、教育のことは経験がないからと断られたそうです。そこでお名前だけよいですからとお願いして、やっと引き受けていただきました。名前だけでとお願いしていましたが、学園設立に必要なお金のほとんどを出されたそうです。この中学高校の土地も寄付していただきました。入学式や卒業式での理事長のお話しは親孝行の話しでした。朝起きたら、親に「おはよう」と、学校から帰ったら「ただいま」、夜は「おやすみなさい」と挨拶しなさい。「親に孝行する人、国を愛する国民、これが理事長の精神であり、雲雀丘学園の教育方針である」と初代校長の板倉先生は記されています。

そして、これはあまり知られていませんが、鳥井先生は、優秀で貧しい学生に奨学金を与えていました。自分の名前を明かさない奨学金です。雪の研究をし、世界で初めて人工雪をつくった北海道大学の中谷宇吉郎先生や教育学者で神戸大学の森信三先生も受けていました。この方々はみんな、卒業してかなり経ってから奨学金を出していただいた方が鳥井先生だと知ったようです。これを「陰徳」といいます。人に知られることなく善い行いをすること、見返りを求めないことです。

「親孝行のできる人は人間としても立派になれる」は学園講堂の鳥井先生の胸像の言葉です。あの胸像をつくることも生前には拒まれたと聞いています。雲雀丘学園は他校のように一人の強い力でできあがり、運営されている学校ではありません。保護者と生徒と先生が一緒になって素晴らしい学園づくりがなされてきました。今もそうです。2月20日鳥井信治郎先生の命日にあたり、かつては、この日に高校卒業式を行っていました。現在は、大学入試などの関係で3月1日に行っています。今年も31日に第61期生の卒業式を行います。313名が卒業します。みなさんには、卒業式に参列してもらえませんが、先生方と代表の生徒で送り出したいと思います。

やってみなはれと親孝行と陰徳

私はこの3つをこの学校に勤めてから知りました。知ることができてよかったと思っています。鳥井先生はじめ多くの方々の想いをしっかりと受け継いでこのすばらしい学園で成長してほしいと思います。この学校の一人ひとりの生徒が学園をつくっています。最後に学年末考査に向けてしっかりと頑張ってください。


pagetop