学校ブログ

校長通信

第65回高校入学式 第4号

2020/04/07

行事

4月7日午後に、満開の桜が咲き誇る中、高等学校第65回入学式を挙行いたしました。65期生334名の入学を許可しました。新型コロナウイルスの影響で、保護者の皆様には列席していただけず、申し訳ありませんでした。様々な対策の上、例年よりも短時間で行いました。担任からの呼名に対して、少し緊張していた様子もありましたが、生徒の返事は晴れやかなものでした。入学生代表の宣誓者に私から手作りマスクを渡すことができました。教頭先生より担任の先生を紹介していただきました。

式辞の一部を紹介します。

私たち教職員は、皆さんが入学されてくるこの日を心待ちにしていました。心よりお祝いし、歓迎いたします。これから三年間どうぞよろしくお願いします。
本日は、新型コロナウイルスの影響で保護者の皆様に来ていただくことができませんでした。皆さんを迎え、新入生と保護者と一緒にお祝い申し上げたかった気持ちでいっぱいでした。なぜなら、高校への進学は、まさしく、「立志 志を立てる」です。自分の意志で踏み出した大きな決意だと思います。入学式は、新入生がその決意を表明する場であり、保護者と私たち教職員は、その決意を歓迎し、しっかり受け止め、讃え、これから応援し、共に歩んでいくことを表明する場でもあるからです。
保護者の皆様は、15年間、この決意の日のためにこれまで育ててこられました。特に、受験勉強の最中は、様々なことを気遣いながら、サポートしていただいたことだと思います。皆さんのその晴れ姿を見せることができないなんて、とても残念でなりません。皆さんにとっては、この大きな決意をした晴れ姿を見せることが、本校生としての一番最初の親孝行だと言っても過言ではありません。ご家庭に戻られたら、皆さんの決意、晴れ姿、笑顔を保護者の皆さんに見せ、親孝行の高校第1号をしてください。
入学に当たって私から、「感性をさらに高める」という話しをします。私たちは、今までながいながい年月を費やし、世界でも類を見ないほどの感性を育んできました。それは、日本という国が持つ風土が大きくかかわっていると言われています。春夏秋冬という四季を持ち、季節を愛で、古代から続く文化・伝統を大切に継承して、今日に至っていることが、私たちの豊かな感性の源です。私たちは、この文化・伝統を引き続き継承していく義務があります。そして、このことは、私たちがグローバル社会の中で、国際人としてのアイデンティーを確立することにつながり、同時に皆さんのアイデンティーを確立することにもかかわってきます。豊かな感性は、私たちが困難な局面に遭遇した時や、解決できない問題を抱えたときに役立ってくれます。極めて難しい、一つの道を選択しなければならない時に、高められた感性は、「勘」「ひらめき」「感覚」となって、道をたがわず導いてくれるはずです。だから、いろいろな体験をすることで、高校時代の心も身体も敏感な時期に自らの感性をさらに高めていきましょう。
最後に、正しいかどうか分かりませんが、親の想いを代弁します。
「親の方が先に逝く。親がいなくても自分の力で生活できる自立型人間になってほしい」
雲雀丘学園高等学校を卒業される時、「雲雀丘学園に来て良かったなあ」「自分は3年間で随分成長したなあ」と胸を張って言えるようになっていただきたいと願い、私の式辞といたします。

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