学校ブログ

校長通信

入学を決めた君へ 第102号

2021/02/01

入試

1月30日、中学新入生ガイダンスを行いました。教頭先生から中学入学に当たっての心構え、教務部長より中学校の学習についてお話しがありました。また、今年度より制服や用品の採寸や購入は、スマートフォンなどを使っていただく申し込み方法に変更いたしました。コロナ感染防止対策による時間短縮、密回避もありますが、保護者の方々の利便性も鑑み、いくつかの業者の協力を得て行うことができました。機器の操作など慣れない部分もあると思いますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいます。
正直な気持ちを申しますと、スマホで写真を撮ってそれで制服の適正サイズがわかる、成長を見越してのサイズを補正できる、なんて。「なんという時代だ」「これはドラえもんの世界だ」が印象です。しかし、入学する子どもたちは「デジタル(ネット)ネイティブ」と呼ばれます。2000年以降(諸説あり)に生まれた世代を「Z世代」とも呼びます。私は「X世代」の最後になるようです。お笑いの「世代」とは関係がありません。あしからず。

           【上】2月生徒会室前掲示板「校長より」

本校に入学を決めた君へ
あらためてガイダンス会場の講堂で君に会えてうれしかった。入学者全員に声をかけることができた。座席後方扉にいたのが私。みんな少し緊張した面持ちだった。お母さん、お父さんの方が元気に見えた。合格発表と同じ場所だったが、たぶん、君は緊張していたのだろう。歓迎の気持ちを込めて、君にハイタッチをしようと待ち構えていた。握手や素手でのタッチはできないから、グータッチ、ひじタッチならと教頭先生と相談していた。しかし、君の少し不安げな緊張した顔つきを見ると、手が出せなくなった。合格の喜び、もしかすると他校不合格の悔しさから少し時間が経ち、本校への入学の気持ちは固まっているのだろうか、中学校への期待よりも不安が大きくなっているかもしれない、と考えると、ハイタッチができなくなった。自分が臆してしまった。
しかし、舞台上の先生方のお話、下校していく君の姿を見て安心した。「大丈夫!」不安もあるだろうが、中学校は楽しいこと、大きく世界が広がるワクワクすることがいっぱいある。知らないことをいっぱい知ることができる。次のセミナーまでに入学のしおりを読んで楽しみにしてほしい。

会の終了後に「入学前の宿題はありませんか?」との質問があったそうだ。(もちろんお母さん)たしかにそうだ。本校も少し前まであった。他校ではいっぱい出しているかもしれない。この2ヶ月で差をつけろ!とか、ここで緩めるな!といった広告があるかもしれない。今年は倍率が高かったから入学してついていけるか、6年先を考えると何かさせないと心配、うちの子は英語は特別なことをしていないから、というのもあるだろう。いっぱい架空の声が聞こえてくる。

私から言いたいことは、この2ヶ月はどんなことをするのか、まず自分で考えて、家族とも相談して、その上で考えて生活しなさいということ。合格のために塾へ行ってやりたいことを我慢して勉強していた。合格し塾を辞めて、宿題がなければ、勉強しないのか、入学前の中学校から勉強させられるのか・・・。理想かもしれないが、私たちは「自ら学び、自らの人生を切り拓く人=自立型人間」を育てようとしている。だから、今、自分に何が必要か、考えてほしい。これは6年間のテーマでもある。保護者の方々にも、上手な「親離れ子離れ」を6年間のテーマにしてほしい。教頭先生は、学校の教育方針としてそのことを話された。

以下に、ヒントをあげておく。
・残り少ない小学校での授業・勉強、行事、友達を大事にする。
・コロナによって、授業や行事がどうかわったのか?考える。
・入試問題でできていなかったことはなにか?入試結果を開示している。使っていた問題集で漢字や語句、計算は少しずつ毎日やっておく。
・本を読む。家族で図書館や本屋へ行く。それぞれ読んだ本の内容を伝える。
・小学校の教科書を1年から全部音読する。弟妹に読んであげる。家族に聞いてもらう。
・新聞、ニュースを見る時間を作る。内容1つを家族に伝える。
・家族に今まで助けてもらった感謝の気持ちを込めて、1つお手伝いの役割をもらう。
・趣味、習い事について、ふりかえりを紙にまとめてみる。家の中にに張り出す。
・おじいちゃん、おばあちゃんに今の気持ち、中学生になってやりたいことを手紙に書く。

などなど。あげたことの逆の生活の人、目的なくただだらだらした人は、中学校に入ってから伸びない。中学校に入学すると忙しくなる。学園ブログでも「明日できることは今日するな」と書いた。参考に。
では、健康に気をつけて。4月に会えることを楽しみにしています。先生たちもみんなとの出会いを大切に、しっかりと準備をしていきます。お互いな頑張ろうな。

ご家族のみなさまも子どもの成長に寄り添っていただき、子どもとの時間を大切にしてください。



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