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【SDGs#30】図書館への訪問

2021/02/05

SDGsだより

先日、SDGsゼミの一環として、SDGsと本、教育について市の職員の方に取材を行いました。何十年も重宝される本は、実は少なく、読めばすぐに捨てられる本が大多数を占めます。雲雀丘学園に通う生徒の皆さんも、例えば英検や漢検対策に使った本などは、検定が終わると捨ててしまうのではないでしょうか?教科書や参考書も、卒業した後は捨ててしまうのではないでしょうか?フードロスではなく「ブック・ロス」について考えるゼミ生たちは、どうすれば、捨てられる本を活かせるか、そのヒントを求めて取材へ向かいました。


取材の中で「あまり知られていないが、毎年図書館などに寄贈される本はとても多い」という話を聞きました。高齢者で、亡くなった際に残された大量の本をご遺族の方が寄贈することをイメージすると、わかりやすいでしょう。ではそうした本を誰かに無料で譲渡するのはどうでしょう?これも簡単に良いとは言えません。古本屋などに持ち込んでお金に換える人がいるかもしれないからです。そもそも本の発行を減らし、デジタル化するのはどうでしょう?これも簡単に良いとは言えません。活字を読むことは、実はとても大切ですし、図書館に行く意味もなくなってしまうかもしれません。ゼミ生たちの考えたたくさんのアイデアは、市の職員さんへの取材を通して様々な課題があり、難しい問題であることを学びました。同時に、少し前に進んだとも言えます。ゼミ生にはこれからも取材で得た知識や見え方を大切にしながらたくさん考え、前に進んでほしいと思います。

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