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2008年04月30日

健康診断、体力診断テストの実施

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  4月30日(水)、中学1年から高校3年までの全生徒を対象に、「健康診断」と「体力診断テスト」を、実施しました。健康診断の項目は、歯科・視力・身長・体重・座高・眼科・耳鼻科・内科・心電図・聴力・X線検査と多岐にわたっており、生徒達は体操服を着用して、指定された場所に出席番号順に集合。集合場所で保険個人カードを受け取り、順次診断を受診しました。
  また、体力診断は、握力・長座体前屈・立ち幅跳び・上体起し・ハンドボール投げの5つで測定を行ない、それぞれの結果を体力測定カードに記入しました。
 わが国においては、30年前に比べると小・中・高生の身長や体重の伸びは著しいものがありますが、体力については低下の傾向が見られます。この理由は、自然との触れ合いが減り、外で身体を使う遊びをしなくなったという生活環境や生活様式の変化が大きいと思いますが、体力は活力の源であり、健康の維持のほか、意欲や気力の充実に大きくかかわるものであり、「生きる力」の基盤です。
  本校の生徒達は積極的にクラブに加入していますが、運動する時間の長い子どもほどより高い体力を持つことも明確になっていますし、正しい食生活をしているかということも健康や体力に大きくかかわってきます。
  今後、今回の結果をしっかりと分析して、体力の増強をはかると共に「食育」についても教育の柱として取り組んでいきたいと考えています。

2008年04月29日

第二回昭和の日

  本日4月29日は『昭和の日』ですが、昭和年間は『天皇誕生日』という祝日であり、平成元年からは天皇崩御に伴い『みどりの日』という名称になりました。そして、『昭和の日』と改められたのはつい昨年のことです。
  昭和は、1926年の12月25日に始まり1989年の1月7日まで続く、日本史上最も長い元号の年間となりました。昭和の初期は世界恐慌など動乱の時期にあり、その後の太平洋戦争やその敗戦からの復興という苦難の時代であり、やがて高度成長を経て世界でも有数の経済大国へと成長した時代でもあります。
  大正元年生まれの人は今年で96歳、昭和元年生まれの人は82に歳になります。昨年4月、昭和生まれの人口が1億人を切りました。これからは年々、昭和生まれの人が減少し、ほとんどは平成生まれの人が人口の多くを占めるようになることでしょう。そして、過去の戦争の爪跡や過酷な状況の中、国の総力を挙げて苦境を乗り越え、必死の努力で世界に冠たる工業立国を築き上げてきたことを知らない若者達が増えてきています。
  『昭和の日』制定の趣旨は〝激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす〟というものです。この『昭和の日』を、是非とも昭和という時代の繁栄と苦難を偲ぶ記念日としたいものです。
  今、団塊の世代が続々と第一線を退いてきていますが、これまで培ってきたノウハウや技術・資産を継承すると共に、できるだけ負の遺産や課題を次の時代に先送りしないようにしていかなければならないと思っています。

2008年04月28日

凡事徹底~成長する人と会社

  前回、紹介した鍵山秀三郎氏は自らの掃除の体験を通じて、次のように語られています。
「人間は自分の眼でみているもの、感じているものに気持ちがだんだん似ていくのです。どんなに貧しくてもきれいにすることは誰でも出来ることなんです。私は心の荒みが大嫌いで、どれだけ財を手にしても心が荒んでいてはいけない。汚いところをきれいにすれば心の荒みというのは消えていくと思っています。どんなにまずしくても、その貧しい中で、できるだけきれいにして、整頓していくと心というものは清々しくなっていきます。そんなになりたいなあと思って今まで生きてきました。」
  そして、「誰もがやろうとすれば出来る平凡なことを、人が驚くほど続けている人が偉大な人間である。」と言っておられます。
  また、鍵山氏は〝人に迷惑をかけない。人を喜ばせる。〟という信条がベースになっています。この基本の考え方は、仕事は相手に喜んでもらうということが大切であるという会社経営の姿勢にも現れています。今でも語り継がれている次のような有名なエピソードがあります。
  創業されて間もない頃、車のタイヤの交換に来られたお客様に、前輪と後輪を入れ替えてもう少し、長く使われることを勧めて、無料でタイヤの交換をしてあげられました。後になって、そのお客様の会社の車の新しいタイヤとの交換はすべて鍵山さんの会社に依頼されることになったとのことです。
  このように、凡事徹底を大切にしている個人や会社は例外なく成長していくという事実を受け止めておきたいものです。

2008年04月27日

凡事徹底~トイレを磨く

  鍵山秀三郎氏はイエローハットを設立、一代で東証一部上場企業に育て上げられ、現在同社の相談役として後進の指導にあたられています。また、「日本を美しくする会」を通じて、人々に掃除の大切さを訴えておられます。
  鍵山氏は1933年(昭和8年)5人兄弟の末っ子として生まれ、1953年に単身東京に出てデトロイト商会に入社し、1961年に退社。株式会社ローヤル(後のイエローハット)を設立されました。鍵山氏は「トイレが汚れていると人の心が荒む」という考えに立って、自分の会社のトイレを従業員と共に磨き続けました。その後1993年(平成5年)岐阜県明智町「日本大正村」という山間の小さな町のある集まりに参加され「トイレがきれいになると会社が変わる」と話されたところ、「この明智町でやりたい」ということになり、掃除の会を開催されました。これが契機となって学校のトイレ掃除の活動が始まり「日本を美しくする会」となって全国に広まり、現在では日本全国47都道府県の98ヶ所のみならず、その輪は海外にまで広がり、ブラジル・中国・ニューヨーク・台湾にも設立され、10万人が参加されています。
  「掃除に学ぶ会」の趣旨は、掃除を通じて自己修練を行ない、平凡なことを徹底して行ない「凡事徹底」「人を喜ばす」「気づく人になる」という、人間性の確立を目指すというものです。簡単なこと、当たり前のことを続けていくことが、人間として成長することに繋がると痛感しています。

2008年04月26日

PTA総会の開催

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  4月26日(土)10時より約270名の保護者の皆様の出席のもと、PTA総会を開催しました。この総会は例年4月の末に開催されていますが、総会に先立ち授業参観を実施しています。このため、本日も多くの保護者が自分の子ども達が受けている授業を熱心に見学されていました。特に中学1年生については、初めての中学生活で大きく環境が変わるということもあって、保護者の関心も高く、教室に入りきれずに廊下から授業風景をのぞき込まれている方も見受けられました。
  PTA総会では新旧役員の紹介と19年度役員の方への感謝状の贈呈、19年度決算報告、20年度の予算についての審議がなされ、承認されました。その後、新校60周年を記念して建築される高校新校舎についての説明を行ないました。
  最後の挨拶の中で、私は「これからの社会のトレンド」「学校改革の考え方」「進学状況」「中学・高校の入試結果」「現在の生徒・教員数」「本年度の学校教育計画の概要」「共育・共学」等についてお話しました。
  生徒の育成のためには、家庭と学校との連携が何よりも大切です。これからもホームページやプリントを中心に学校の教育活動を積極的にお知らせすると共に保護者の皆様からの建設的なご意見、ご要望をお聴きしていきたいと思っていますので、何卒宜しくお願いします。

2008年04月25日

凡事徹底~身のまわりの掃除

  これまで、凡事徹底することの大切さをお話してきましたが、もう一度松下幸之助氏と上甲晃氏のエピソードを紹介します。松下氏は、昭和55年(1980年)、85歳の時に〝百年かけてどういう日本をつくるかという根本の設計図を書ける政治家を育てる。〟という強い思いで、私財70億円を投じ、松下政経塾の開塾を発表しました。この呼びかけに応じて、日本全国から多数の応募者があり、厳しい選考の後、第一期となる入塾者が決定しました。そして、世間が注目する中、いよいよ入塾式の日を迎えることになり、塾生達は松下氏がどのような話をされるのか、一言一句聞き漏らすまいという気持ちで、入塾式に臨んだようです。ところが、松下氏からは次のような思いがけない言葉が発せられました。「君達はまず自分の身のまわりを掃除することから始めなさい。」この言葉を聞いた人の中には、正直言ってがっかりした人もあったようです。しかし、松下氏が言いたかったのは、〝政治家になるためには、自分の身辺をきれいにしておかなければならない。自分の身のまわりを美しくするという簡単なことができない人が立派な政治家になれるはずがない。〟ということだったのです。
  この後、松下政経塾では、朝起きてきっちりと掃除するということが日課になったようですが、なかなかこの簡単なことが徹底できなかったようです。ある日、松下氏は上甲氏に向かって、〝3年経っても、これくらいの掃除しかできないのか。〟と言われたそうです。この言葉を聞いて、上甲氏は何とかしなければと大いに悩み、ある方の紹介でイエローハットの相談役である鍵山秀三郎氏に教えを乞いに行かれたとのことです。
  鍵山氏については、後日紹介したいと思っています。

2008年04月24日

凡事徹底~素直初段

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  これまで校長通信に何回か紹介した上甲晃氏は松下政経塾の在任中に松下幸之助氏から実に多くのことを学ばれたようですが、デイリーメッセージの掲載五千回を達成された時、手弁当(交通費・宿泊代を自己負担)で、全国各地で記念講演を開催されました。私も大阪での会場での講演会に出席させていただきましたが、その時に次のようなエピソードを紹介されました。
  〝ある時、松下氏は上甲氏に対して、「僕も三十年間、毎日素直になろうと思って努力してきたが、やっと素直初段になることができた。」と言われたようです。よく聞いてみると、将棋や囲碁について全くずぶの素人であっても、一万回対局すれば初段になる。このように考えると、三十年間では一万回を超すことになる。だから、僕はやっと初段になれたということだったようです。
この言葉を現在の自分に置き換えて見ると、これまで十五年間デイリーメッセージを書き続けてきたが、まだ五千回に到達したに過ぎない。つまり、レベル的には一級ということになる。これからも初段を目指して毎日精進していきたい。〟とのことでした。
  通常、三十年もひとつの事を続けていると、その道の達人になったと思い勝ちです。しかし、その瞬間に成長が止まってしまうということになります。社会で活躍されている人は決して現状に驕ることなく、更に努力を続けて、より高いレベルを追究していこうとする謙虚な姿勢を有しておられます。
  我々もこのような人達から凡事徹底の素晴らしさを学び実践していきたいものです。

2008年04月23日

ビジョン会議の新設

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  新年度が始まり、一ヶ月近くが過ぎましたが、この間は新入生の宿泊研修や分掌、教科、学年の打ち合わせ等で慌しい日々が続いています。例年、スタート月である4月はさまざまな問題への対応に追われ、5月の連休明けからやっと正常な状態になり、夏休みに入って一息つくというのが、学校の一般的なパターンですが、これでは将来を見越した取り組みはできません。本校は、まさに学校改革の真只中にあるため、前年踏襲や従来の延長線上の考え方では常に中期的な視点に立ってあるべき姿を構築し、その実現に向けての具体的なスケジュールを作成しておくことが大切です。そのため、本年度より新たに『ビジョン会議』を開催することにし、学校経営全般についての方向付けを行なうこととしました。メンバーは、校長、教頭、進路指導部長、教務部長、高校および中学の学年主任の6名です。

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  最終の完成は、現在の中学1年生が高校3年生になる5年後の2013年度(平成25年)、また、第1次の到達目標は、新しいコース制を導入した高校生が卒業する2010年(平成22年)3月、と考えています。今後、この会議は原則として週に一回開催するものとし、三ヵ年中期計画(2008年~2010年)に基づき、月別の具体的な落とし込みを行なっていく予定です。
  また、本年度の各分掌、各学年、各教科の計画と個人別の取り組みについてのヒアリングについても合わせて行なうものとし、学校全体の目標と個人目標の整合性をはかっていきたいと思っています。

2008年04月22日

自然学舎後記~新しい友人と共に

  今回の自然学舎を実施するにあたっては、素晴らしい自然環境の中で、生徒達が楽しく生き生きと集団生活を送り、力強く中学生活をスタートしてくれることを願って、事前にさまざまな検討を行ないました。具体的には、中学1年のクラス担任を中心に、生徒指導、音楽、養護の先生方が力を合わせて、綿密なスケジュールを練り上げると共に、健康面や食事に対するアレルギー等にも十分な留意を払いました。
2泊3日という短い期間でしたが、一人の欠席者もなく全員が参加し、大きな問題もなく無事に終了することができ、正直なところホッとしました。
  しかし、生徒達がこの体験を通じて、どのようなことをつかんでくれたのかは大変気になることです。何か問題がなかったのかどうかをしっかりと把握し、必要な手を打っていかなければなりません。そのため、自然学舎終了後にクラス担任の先生は、生徒達がまとめてくれた感想文に目を通しました。私も2クラスの生徒の感想文を読みましたが、その中で、多くの生徒達が今回の体験を通じて、〝最初は知らない人が多く不安だったが、集団行動を通じて新しい友達ができて良かった。〟ということを書き留めていたのが印象的でした。
  特に、中学・高校時代はどのような友人を持つかによって、大きく影響を受けることになります。これから160名がお互いに協力して、充実した学校生活を送って欲しいものです。

2008年04月21日

自然学舎後記~大切な早期の指導

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  今回の自然学舎では、ラジオ体操、集団行動、学園歌コンクール、ドッヂボール大会、飯盒炊爨等クラスやチームのメンバーが協力して行なう内容のものを数多く取り入れました。
  最初は、ある種の不安や戸惑いを隠せなかった生徒達も時間の経過と共にまとまりを見せ、規律ある行動が出来るようになってきました。特に、どのような場合にも時間厳守の徹底をはかるという趣旨で〝5分前集合〟強く訴えましたが、概ね守られたため、ほぼスケジュールどおりに進めることができました。
  また、〝振り返りを大切にする〟ということで、夕食後に日々の反省文を書いてもらうことにしました。私も初日に全生徒の栞に目を通しましたが、内容的には、一日やったことを単に記述しているだけの文章が目立ちました。そこで、反省点もまじえて書くようにクラス担任から指導したところ、2日目からはかなりの生徒に改善が見られました。
  〝鉄は熱いうちに打て〟という言葉がありますが、入学後間もないこの時期に、これからの学校生活の基本となる点をしっかりと指導しておくことが大切であると思っています。

2008年04月20日

穀物の成長を助ける雨~穀雨

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 日本には四季があり、一年を24に分けた『二十四節気』という暦がありますが、4月20日(日)は「穀雨」にあたります。この意味は〝百穀を潤し、発芽を促す雨が降る日〟ということです。つまり、農業国であった日本においては、田畑の準備が整い、これから本格的な農作業が始まるという時期だったのです。
  この二十四節気の由来は、2600年くらい前の中国に遡ります。古来、中国では、太陽が黄径270度に来た(最も南にある)時を冬至とし、次の冬至までを24等分して「24節気」を決めていましたが、黄河流域の気候を元にしていたため、日本の気候に合わせて作り直したのです。農業が主体であった日本にとっては、農作業に合わせて暦を作ることが必要であったため、二十四節気には「雨水」「啓蟄」「清明」「芒種」「白露」「寒露」「霜降」といった表現が使われています。
  しかし、年々農業に従事する人が少なくなってきたため、多くの日本人にとって節気は馴染みの薄いものになってしまいました。今、全世界において、食糧不足が大きな問題になってきていますが、食糧自給率が40パーセントに満たない日本の現状を正しく受け止めていかなければならないと思っています。
  私も、今日は久しぶりの休日ということもあり、近くのホームセンターで、野菜の苗を購入し、植えつけました。狭い畑ですが、夏にはかなりの量の収穫が期待できそうです。

2008年04月19日

凡事徹底~デイリーメッセージ

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  私の知人に、『志ネットワーク』を主催されている上甲晃(じょうこう あきら)氏がおられます。上甲氏は、松下電器で広報や電子レンジの営業を担当された後、昭和56年松下政経塾に出向、塾頭、常務理事、副塾長を歴任され、平成8年4月に松下電器を退職されました。そして、同年5月、〝21世紀に向けて「志の高い日本」は「志の高い日本人」によってこそ実現する〟との思いで、有限会社志ネットワークを設立され、日本全国で青年塾の開催や講演活動を行なっておられます。前任の芦間高校時代には、ご無理を申し上げて学校協議会の委員に就任いただき、ご指導いただきました。
  松下政経塾在任中は、松下幸之助氏から数々の薫陶を受けられましたが、ゆるぎない志と凡事徹底の姿勢には心から感銘を受けています。上甲氏は政経塾在職中の平成4年4月に、自分の思いとするところを塾生に伝えたいとの思いからパソコン通信による『デイリーメッセージ』を書き始められました。その後、政経塾を離れてからも、継続を勧める人達の要請に応えて、現在まで一日も休むことなく16年間日々のメッセージを書き続けておられます。
  ご本人の言によれば〝一日生きていたら、ひとつぐらいは感動ある生き方をしたい、一つぐらいは学びのある生き方をしたい。そんな思いから毎日取り組んでいます。どうせなら、一日も休まず継続してみよう、そんなささやかな挑戦でもあります。〟とのことです。
  私も現在、校長通信を通じて自分なりの思いをお伝えしていますが、16年間という気の遠くなるような期間と毎月届けられるデイリーメッセージの内容の濃さに驚くと共に勇気づけられています。
    www.kokorozashi.net
 biz.sbrain.co.jp/keyperson/K-2277.htm

2008年04月17日

自然学舎後記~閉舎式での話

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  宿泊行事の翌日は疲れが残り、授業に集中できないのではないかと心配していましたが、生徒達は元気に登校してきました。今回の宿泊研修を通じて、生徒達は多くのことを体験しましたが、このままでは日時が経つにつれて感動が薄まってくることになります。
  また、先生方から多くの貴重な話を聞いても、要点をしっかりと書きとどめ、自分なりに咀嚼しておかないと、数日後には何も残っていないということになりかねません。是非、記憶の新しい間に文章としてまとめて欲しいものです。以下、私が閉舎式で話した内容を紹介します。
  一つ目は、〝力を合わせることの大切さ〟です。自分一人では夢を実現することはできないかもしれません。でも、同じ志(思い)を持つ人が集まれば、不可能であると思っていた夢を叶えることができます。是非、クラスで、また学年で、力を合わせて夢を実現してください。
  二つ目は〝振り返りの大切さ〟です。集団行動、学園歌の歌唱、時間・ルールの遵守、後片付け等何回も繰り返すことによって、うまくやれるようになってきました。何事に対しても、「目標を立てる(計画する)」「実際にやってみる」「やった結果を反省する」そして「再び挑戦する」というサイクルが必要なのです。しっかりと振り返りを行ない、次なる飛躍に結び付けていってください。
  三つ目は〝他のせいにしない〟ということです。ともすると、人間はうまくいかなかった時には他人や環境のせいにしがちです。しかし、オリンピックのマラソンレースを例に取り上げてみても、最適なコンディションが保障されているわけではなく、酷暑や豪雨になるかも知れません。どのような条件下であっても持てる力を発揮できるようになってください。
  また、三日間、生徒達と生活を共にしたことで、多くのことを感じましたが、このことについては、後日紹介したいと思っています。

絆を結ぶ

  4月17日(木)、館内放送により6:00に起床、2泊3日の合宿研修も最終日を迎えましたが、昨日から降り始めた雨が一向に止む気配がありません。
そのため、本日は体育館に集合し、全員でラジオ体操を行ないました。朝食後は、各部屋の掃除を行ない、荷物をまとめて帰り支度をした上で、再び制服に着替えて多目的ホールに集合、昨日と同様、クラス毎に読書を行ないました。
  最終日のメインは、クラス対抗の学園歌コンクールです。当然のことながら、学園小学校出身の生徒達はすでに学園歌を歌えるようになっていますが、他の小学校出身の生徒達にとってはまだ入学後一週間しか経っておらず、学園歌を練習する時間はほとんどなかったはずです。歌詞の意味も十分理解できていない中で、しっかり歌えるのかどうか心配していましたが、生徒達は大きな声で立派に歌い上げ、昨日の歌唱指導の成果も十分出ていたように感じました。
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  昨日の集団行動発表会でも感じたことですが、今年の新入生は非常に飲み込みが早いようです。予定していたすべてのスケジュールが修了した後、研修の締めくくりとして閉舎式を実施しました。この中で、集団行動、ドッヂボール、学園歌コンクールの表彰を行ない、学園歌斉唱の中で学園旗を降納しました。また、学校に到着した後、校庭が雨で使えないため、昼食後に諸連絡を行ないました。学年主任からは「この研修を通じて、皆さんが中学生の顔になってきたようで大変うれしく思う、全員が力を合わせて、明日からの授業をしっかりとやろう。」という話がありました。
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  帰りのバスの中ではさすがに3日間の研修の疲れのためか、眠っている生徒も多かったようです。
今回の経験を通じて生徒達は多くのことを学んだと思います。これからクラスや学年の絆をしっかりと結び、充実した学生生活を送ってくれることを願っています。
今回の自然学舎にあたっては、宿舎である『かねいちや』、添乗員、写真屋、バスの乗務員の皆様に、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
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2008年04月16日

素晴らしい自然の中で

  4月16日(水)、6時に起床し体操服に着替えて,宿舎前に集合。ラジオ体操から2日目がスタートしました。朝食の後、クラスに分かれて読書や学級活動を行ない、10時からはいよいよ飯盒炊爨(はんごうすいさん)もです。自分で食事を作る、しかも飯盒でご飯を炊くという経験は初めてという生徒も多かったようですが、ぎこちない包丁裁きで野菜を切り、自ら火をおこしてカレーを作る等全員積極的に行動していたようです。生徒達が、みんなで協力して作ったカレーライスを「美味しい」と言って食べていたのが印象的でした。食事の後は「何事もやりっ放しは良くない」「後片付けが大切である」ということを知ってもらうという意味から、しっかりと使った飯盒や食器を磨き上げるという指導をしました。
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  午後からは、体育館に集合してグループ毎に集団行動発表会を行ないましが、昨日とは見違えるほど規律正しい動きになっており、短時間での大きな進歩に驚きました。また、各クラスから2チームが出場して8チームで行なったドッジボール大会は、敗者復活で勝ち上がったチームが優勝し、最後まで大いに盛り上がりました。
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その後、制服に着替えて男女に分かれて、ネクタイとボウの結び方の指導を行ないました。早朝の登校指導をしていると、まだこれらの結び方が分かっていない生徒が散見されるため、私も参加して直接個別指導を行ないましたが、生徒達はネクタイにも色々な結び方があるということを知り、興味深く感じた様子でした。
夕食は鴨鍋でしたが、運動してお腹がすいていたせいか、最後までよく食べていたようです。夕食後は入浴とクラス別に明日の学園歌コンクールの練習を行ない、充実した二日目が終了しました。。
今日一日、生徒達は素晴らしい自然環境の中で、通常の生活では味わうことの出来ないさまざまな経験をしたと思います。林間学舎はあと一日になりましたが、生徒達が今回の集団生活で得たものをこれからの学校生活の中に大いに活かしていって欲しいと願っています。

2008年04月15日

中学・高校新入生の合宿研修

  新学期が始まって一週間が経過した4月15日(火)、中学1年生が「自然学舎」に、高校1年生が「オリエンテーション合宿」に向けてそれぞれ出発しました。高校は1泊2日、中学は2泊3日の合宿研修となっており、私は中学の自然学舎に同行しました。
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  中学校では、平成6年度から各学年に宿泊行事を設定していますが、これらの行事は〝人生のうちで、心身ともに最も成長する中学生時代に仲間と寝食を共にし、自然や人間生活の歴史・文化に溶け込み、さまざまな経験をすることによって集団としての生活意欲を高めていこうとする〟ことを目的としています。この中で、中学1年生の「自然学舎」は、本校に入学して間もない生徒に対するオリエンテーションと仲間づくりをはかることにより、これから始まる中学校生活の基本的な習慣を身につけ、規律ある学校生活を送るための基礎を築いていこうとするものです。
  また、高校1年生のオリエンテーション合宿では、自分史の作成や英語・数学・国語の3教科の授業の理解を深めるためのポイントアドバイスや自分の未来予想図の作成等を行なうことになっています。

  9時過ぎにバスで学校をスタートして、約3時間で一部雪の残る早春の鉢伏高原に着きました。昼食の後、開舎式、体育館でのオリエンテーション、大広間でのセミナー、夕食、入浴、学級活動等盛りだくさんのスケジュールをこなしました。短い期間ですが、素晴らしい自然環境の中で、生徒達がさまざまなことを体験して成長をはかって欲しいと思っています。

2008年04月14日

進路実現への取り組み~パワーアップ・ゼミの開講

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  高校については、昨年度よりコース制(選抜特進・特進Ⅱ・特進Ⅰ)の導入をはかり、二年目を迎えることになりましたが、本年度より「選抜特進コース」の1・2年生を対象にパワーアップ・ゼミを開講することになり、先日開校式を開催しました。このゼミは、関西を代表する一流の予備校講師に本校に来ていただいて特別指導お願いするというものです。
  昨年度は、生徒達が放課後に予備校に通うというやり方をとっていましたが、〝通塾のための時間がかかるため帰宅が遅くなる〟、〝また費用面でも大きな負担になる〟、〝他校との生徒と共に受講するため、学校とは別のシラバスで学習することになる〟といった問題がありました。そのため、今回のパワーアップ・ゼミにおいては生徒達の時間的・経済的負担を軽減すると共に本校のシラバスに沿って授業を補完していくことにしました。
  開講にあたっては、教育研究家の川東義武氏より『生涯にわたって役立つ大学受験勉強とは?』というテーマで進路講演をしていただきました。生徒達は熱心に聞き入っていましたが、大学に進学することが最終目的ではありません。自分なりの高い目標を持って、挑戦していくと言う姿勢が何よりも大切です。
  受験勉強は人生における大きな節づくりのチャンスであると前向きに受け止め努力を継続して欲しいと思っています。

2008年04月13日

進路実現への取り組み~立命館大学との高大連携

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  本校では、昨年度から高校に「選抜特進」「特進Ⅱ」「特進Ⅰ」の3つのコース制を、本年度からは中学に「一貫選抜」「発展」の2つのコース制を導入する等の改革を行なってきました。このため、現在は、コース制の導入前に入学した生徒達のカリキュラムやシラバスは別のものになっています。
  しかし、改革についての基本的な考え方は、生徒のためになるものはすべての学年で積極的に行なうということです。その一つとして、本年度より新たに高校3年生を対象にして立命館大学情報理工学部との高大連携をスタートさせることとし、先般(11日)説明会を開催しました。この高大連携は、Web講義の形式をとるため、大学と高校をインターネット回線で結び、本校のP-CALL教室を使って実施するものです。内容は、①5月から7月までの間に行なう4回のWeb講義 ②7月25日、立命館大学のキャンパスでのスクーリング ③特別推薦入学試験 ④学びナビゲーション 等で構成されています。
  生徒達の大学進学にあたっては、早期に進路目標を設定し、その目標を最後まで切り下げずに頑張り抜くということが大切なのは言うまでもありません。
  本年度は、各学年中心の進路指導体制を見直し、補習やチューター制度、AO・推薦入試対策等学校全体としての取り組みを強化していきたいと考えています。
 

2008年04月12日

部活動の勧め

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  4月11日(金)、生徒会の主催で中学一年生に対するクラブ紹介が行なわれました。
本校には多くの文化クラブと運動クラブがあり、中学での加入率は80パーセントを超えています。
各クラブは新入部員の獲得のためにそれぞれ工夫をこらして2分間という短い時間で説明を行ないました。
  よく学業と部活動の両立ということが話題になりますが、部活動に力を入れたため勉強する時間がなくて自分の思い通りの進路が達成できないということはまずありません。逆に、部活動を止めたことによってかえって生活のペースが乱れてしまったというケースが多いのです。
  本校では人間教育を教育方針の第一に掲げていますが、人間力の養成のために部活動の果たす役割は極めて大きいと感じています。つまり、部活動を通じて〝しっかりと挨拶する〟〝服装を整える〟〝ルールやマナーを守る〟〝チームワークの大切さを学ぶ〟〝忍耐する〟といった、はかり知れないものを得ることができます。現に、社会で活躍している人の中には、学生時代に部活動に打ち込んでいた経験を有している人が多いのは事実です。
  また、本校における部活動は、将来の職業に結びつくプロフェッショナルの育成を目指しでいるわけではありません。
  新入生の皆さんは勉学に励むと共に積極的にクラブに加入し、学力と人間力の両立をはかることによって、密度の高い学校生活を送って欲しいと思っています。

2008年04月11日

学園小学校の入学式に参列して

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  4月10日(水)、第64回となる雲雀丘学園小学校の入学式が行なわれました。丁度、開始の直前に朝から降り続いていた雨が止み、大した混乱もなく開式することができました。
  最初に、2年生、5年生、6年生や保護者、教員の大きな拍手に迎えられ、144名の新入生がミッキーマウスのテーマに合わせて入場しました。続いて全児童が大きな声で国歌を高らかに歌いあげました。よく見ると新入生もしっかりと歌っています。公立学校の場合には、今でも入学式や卒業式等の式典の際に、国旗の掲揚や君が代の斉唱が問題になっており、君が代についての歌唱指導も十分が行なわれていないため、歌えない生徒が多くいます。本学園では、幼稚園の年長組から君が代の歌唱指導をしているため、多くの新入生もしっかりと歌っていたようです。
  続いて、新入生はクラス毎にステージの上にあがり、担任の先生の点呼に応えて一人一人が手をあげて元気よく返事をしました。その後、校長先生の式辞・教員紹介があり、上級生からの歓迎の言葉や歌や劇が披露されました。感心したのは、ほとんどの新入生が校長先生からの〝挨拶しましょう〟〝人の話をしっかりと聞きましょう〟〝自分のことは自分でしましょう〟という言葉に対して〝はい〟という元気な返事で応えたことです。また、“おめでとうございます”という言葉に対しては、“ありがとうございます”という大きな声が式場一杯に響き渡りました。この時期に人間としての基本である挨拶がしっかりと身についているということは素晴らしいと感じました。こうして、式はほのぼのとしたぬくもりの感じられる雰囲気の中、無事修了しました。
  本学園には、幼稚園、小学校、中学・高校がありますが、これからも学園として一貫した人間教育の充実をはかっていきたいと思っています。

2008年04月10日

実力考査を実施して

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  新学期になって二日目となる4月10日(木)、中学1年~高校1年の4学年で実力考査を実施しました。本校では、教員が独自に作成した実力考査と、全国での位置づけや他校との比較を行なうための業者テストを併用し、この結果を生徒の指導育成に反映させています。これまで中学・高校の新入生やそれぞれの学年に対しては学習の課題を示し、春休みの間に学習してもらうようにしてきました。
  中学1年は、国語と数学でベネッセの学力推移調査を実施しましたが、積極的に取り組む姿を見て頼もしく感じました。
中学2年と中学3年は、英語・数学・国語のベネッセ学力推移調査と社会・理科の本校教員が作成した実力考査を実施しました。 この学力推移調査については、4年前にはじめて導入し以降毎年継続して実施してきた結果、各学年の学力の変化が把握できるようになってきました。
  高校1年は、ベネッセ・スタディーサポートを実施し、英語・国語・数学の3科目のテストと学習状況リサーチを行ないました。
  いずれの学年も、新学年のはじめに、生徒自身と教師の双方が今の学力の状況を確認し、それを踏まえて今後の学習を行なおうという意図で実施しようとするものです。今回の実力考査の結果を各学年、各教科で的確に分析し、授業に反映させる。更に、高校については進路希望調査とあわせて、きめ細かい進路指導に結び付けたいと考えています。
  なお、高校2、3年は本日から授業に入り、新しい先生方との顔合わせも終わりました。
すべての生徒が自分の目標に向かって力強くスタートして欲しいと願っています。

2008年04月09日

対面式・着任式・始業式を終えて

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  4月9日(水)、各クラスでのホームルームの後、対面式を行ないました。まず校庭の東側に高校2年・3年が、西側に中学2年・3年が集合し整列し、続いて、新中学1年生160名と新高校1年生274名が各クラスのプラカードを先頭に大きな拍手に迎えられて入場しました。その後、生徒会の委員による号令でお互いに向き合い、「よろしくお願いします」と声をかけあい、それぞれ中学・高校の新入生の代表が先輩達に対して挨拶をしました。
  続いて、私から4月から新たに着任された先生方を紹介し、各人からご挨拶いただきました。これらの新しいメンバーを加え、本年度は専任・常勤・非常勤・事務職員の数は102名になります。現在の生徒数は、中学が485名、高校が777名、合計で1262名になります。
  続いて行なわれた始業式で、二つのことを話しました。
  一つ目は〝本校は関西を代表する学園を目指していますが、このためには一人ひとりの行動が何よりも大切です。よく日本の国は、兵庫県は、大阪府は、あの家は、というように言われますが、すべてその中にいる人が評判を作っているのです。学校もまったく同じことです。「雲雀丘学園は良い学校だ」と言われるように、皆さんと教職員合わせた1364名が力を合わせて学校を作っていきましょう。〟
  二つ目は〝この4月は≪学園内ではみんなに挨拶しよう≫という「あいさつ推進月間」になっています。挨拶はコミュニケーションの第一歩であり、挨拶しないということは自らコミュニケーションの扉を閉じることになります。元気で爽やかな挨拶をするように心がけていきましょう。〟
  新年度を迎えて、生徒も先生もそれぞれの思いを持って、スタートしたと思います。この気持ちを大切にして 毎日、研鑽を積み重ねていって欲しいと願っています。

2008年04月08日

中学・高校の入学式を終えて

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  4月8日(水)、昨日まで降り続いていた雨もすっかり上がり、爽やかな春の日差しの下、9時半から中学校、午後1時半から高等学校の入学式を行ないました。
第五十六回目となる中学校への入学式には160名の新入生と保護者の皆さんが、第五十三回目となる高等学校の入学式には274名の新入生と保護者の皆さんが出席されました。それぞれの式辞の要約は次のとおりです。
 ≪中学校≫
    ①命の大切さを知って欲しい
    ②正しい生活習慣と学習習慣を身につけて欲しい
    ③当たり前のこと、簡単なことをしっかりやる人間になって欲しい 
 ≪高等学校≫
    ①皆さんの中にあるダイヤモンドの原石を見つけ出し磨いて欲しい
    ②人間力、人格を高めていって欲しい
    ③当たり前のこと、簡単なことをしっかりやる人間になって欲しい
  また、それぞれの入学式の後、クラスごとに記念撮影を行ない、各クラスに分かれて個人写真の撮影とホームルームを行ないました。
この時間をいただいて、保護者の皆さんにパワーポイントを使って『社会で役立つ力を育てる』というテーマでオリエンテーションを行ない、「家庭と学校との連携による〝共育〟」と「生徒・保護者・教職員全員が学ぶ〝共学〟」を訴えました。
  明日から実質的に学校がスタートしますが、すべての生徒が力強く学校生活をスタートしてくれることを心より願っています。

2008年04月07日

明日の入学式を控えて

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  4月7日(月)、中学・高校の入学式の準備を行ないました。昨年までは、春休みの間に学年や分掌の打ち合わせをそれぞれ実施し、教員が全員集まるのは入学式の前日ということになっていたため、この日は入学式の準備や新しくお迎えする先生との打ち合わせ等を行なうことになり、非常に慌しい一日でした。これでは、十分な準備ができないまま新学期がスタートすることになりかねません。
  従って、本年度からは1日に全教職員が集合の上、学園全体の合同職員会議を開催、2日には中学・高校の職員会議、教科会議、分掌会議、学年会議をすべて行ない、新学期のスケジュールの調整を行ないました。お蔭で昨年までに比べると余裕を持ってスムーズにスタートできそうです。
  本日は生憎天候が崩れ、学園の多くの桜花も散ってしまいましたが、何とか明日の入学式までは花をつけておいて欲しいものです。
中学・高校時代というのは、人生の中で最も多感な年頃であり、人間の基礎を固める時期でもあります。言い換えると〝どのような学校生活を送るかでその人の将来が決まる〟と言っても過言ではありません。
  このように考えると、私達教職という立場にある者は、〝生徒一人ひとりの人生を預かっている〟という思いで指導していくことが大切であると思います。
  今、新入生の皆さんは新しい学校生活に対する期待に大きく胸を膨らませていることでしょう。
明日、元気な姿で登校してくれることを心より願っています。

2008年04月06日

凡事徹底~伸びる会社の条件

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  先日、社会で活躍されている人は、凡事を徹底されているということをお話しましたが、これから何回かにわたって実例を紹介したいと思います。
  最初は、私が以前勤務していた松下電器産業の創業者である松下幸之助氏に関するエピソードです。松下氏はその会社が伸びるか伸びないかを見分ける方法として三つの尺度を持っておられました。
一つ目は〝「おはようございます。いらっしゃいませ。」という爽やかな挨拶が返ってくるかどうか〟、二つ目は〝整理整頓がゆきとどいているかどうか〟、三つ目は〝トイレが美しく掃除されているかどうか〟です。これらは、ごくあたり前のことであり、会社の経営とはあまり関係ないように思われがちですが、これらが徹底している会社は不思議と良い業績を残しています。
  爽やかな挨拶は、人に好印象を与えますし、会話が弾むことになります。また、整理整頓がしっかりと行なわれており、トイレが美しいということは、会社の隅々まできっちりと目が行き届いていることを示唆しています。このような会社は販売、売掛金、仕入れ、在庫、生産、品質、資金管理が正確になされていますし、何と言ってもこれらの仕事にたずさわっている従業員の教育に注力されています。
  これは、別に会社に限ったことではなく、病院や役所、学校についても言えることではないかと思っています。

2008年04月05日

PTA新旧実行委員会の開催

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  4月5日(土)、平成19年の実行委員と本年度の実行委員の皆さんに集まっていただき、新旧役員の引き継ぎを行ないました。本校では、家庭と学校とが連携して子どもを育てていくという“共育”を掲げていますが、この橋渡しをしていただているのが、これらの実行委員の皆さんです。
  組織的には会長、副会長、書記、会計監査および中学・高校6学年を通した「施設委員会」と「文化教育委員会」、中学・高校を総括する「中学学級委員会」と「高校学級委員会」があり、それぞれ活発な活動を推進しています。昨年度は、施設委員会が中心になって学校施設の整備・充実をはかると共に、文化教養委員会主催で歌舞伎鑑賞やクロード・チアリ氏による講演会を、また、定期的にクラス委員の皆さんに集合いただき、学級委員会を開催していただきました。
  現在、本校では2年後に迫った創立60周年に向けてさまざまな取り組みに着手し始めていますが、これらを円滑に推進していくためには、保護者の皆様のご支援やご協力が不可欠です。
このような状況の中で中野会長をはじめ何人かの旧委員の方が引き続いて副会長や会計に就任いただくことになり、大変心強く感じております。
  旧委員の皆様には、この1年間本当にお世話になり有難うございました。心より感謝申し上げますと共に、新委員の皆様にはこれからの学校づくりへのご支援を何卒宜しくお願いします。

2008年04月04日

凡事徹底の大切さ

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  社会で活躍している人には多くの共通点がありますが、その中の一つが凡事徹底です。読んで字のごとく“平凡な事を徹底する”つまり“当たり前のことを当たり前に行なう”ことです。
  先日開催された理事・評議員会において、人間教育が話題になりましたが、最後にアートコーポレーションの寺田千代乃社長からも〝凡事徹底〟が大切であるとのお話がありました。寺田社長は一代で「アート引越しセンター」を創業、斬新でかつ細やかなサービスにより引越しのイメージを塗り替え、同社を〝日本を代表する優良企業〟に育て上げられました方です。それだけに、お話には説得力がありました。このように、企業を創業された人は、自らの経験を通して〝凡事徹底〟の大切さを身にしみて感じておられるのです。

  我々の周りにも、簡単なことで当然のことながらできていて然るべき事であるにもかかわらず、意外とできていないことが多く見受けられます。挨拶をする、身の回りを整理する、掃除する、時間を守る、服装を正す、感謝の気持を表す等です。あれもこれもやるのではなく、この中の一つでも長い期間ずっと続けていくことで、やがてそれは「高み」に昇華していくのです。

  本校では、「挨拶をする」「服装を整える」「ルール・マナーを守る」の三つを特に重要視していますが、しばしばそのような小さなことよりもっと大切なことがあるのではないかという思いを持つ人もおられるようです。しかし、これらの凡事が出来ない人は決して人間的な成長をはかることはできません。
  次回以降、凡事徹底についていくつかの事例を取り上げていきたいと思います。

2008年04月03日

あいさつ推進月間のスタートにあたって

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  本年度より、4月を挨拶推進月間とし、学園内で会う人にはすべて挨拶しようという運動をスタートさせることにしました。
  本学園では人間教育の充実を教育の大きな柱として位置づけていますが、人間力をつけるには、こうすれば良いという特効薬はありませんし、一挙に一難しいことをやろうとしても上手くいきません。まず足元を固める、即ちあたり前のこと、簡単なことをやり続けていくという凡時徹底の姿勢が大切です。
そのために具体的に取り組んでいるのが“さわやかな挨拶”と“きっちりした服装”“ルール・マナーの厳守”の3つです。
  中・高においても毎日先生方が交代で登校指導を行ない、積極的な声かけを行なっていますが、完全に徹底できているわけではありません。また、挨拶に関して、来校された方からよくお褒めの言葉をいただくこともありますが、顔見知り以外の人に対してはそのまま通り過ぎるということも散見されます。
  よく〝挨拶は1秒の勇気〟〝電車の中で席を譲るのは3秒の勇気〟と言われますが、雲雀丘に集う全員が大きな声で爽やかな挨拶をする習慣をつけていきたいと思っています。

2008年04月02日

本年度最初の職員会議の開催

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 4月2日(水)、9時より専任教員、常勤講師、非常勤講師の皆さん全員に集まっていただき、本年度最初の職員会議を実施しました。議題の中心は、教務部からの新学期における時間割と教室やロッカーの準備等でしたが、生指部からも生徒に対する生活指導の徹底についての説明がありました。
  約1時間にわたる職員会議の後は、教科に分れて全教員による教科会議、分掌会議、学年会議を開催し、それぞれ細部の検討を行ないました。更に午後からは一斉に職員室の机の配置換えを行ない、新年度の体制が整いました。
  従来、このような作業は入学式の前日に慌しく実施していましたが、本年度は随分早く完了することが出来ました。生徒の育成のためには、各学年と分掌、教科の連携を密にした「マトリックス体制」をしっかりと構築しておくことが大切です。その上で、先生同士のホウレンソウ(報告、連絡、相談)がスムーズに行なわれなければなりません。
  一方で、業務・IT改革を担当していただく先生とも今後の進め方について打ち合わせをしました。校内LANの整備や会議の見直し、ペーパーの削減等改善すべき点は数多くあります。
  職員会議でもお話しましたが、新年度の教職員の総数は102名です。これらの教職員が一枚岩になって、生徒の育成をはかっていくことができるようにマネジメントを強化していきたいと考えています。

2008年04月01日

新たなメンバーを迎えて

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4月1日(火)、本日よりいよいよ2008年度がスタートしました。
11時より、本年度新たに雲雀丘学園にお迎えした19名の先生を対象にしたオリエンテーションと新任式を行ないました。昨年度に続き、積極的な採用を行なうという方針の下、中学・高校については8名の新任の先生に来ていただくことにしました。辞令手交の後、新任者の自己紹介に続いて、常務理事から学園の歩み、本校を取り巻く環境、本学園の目指す姿、先生方に期待すること等の内容の祝辞があり、各校園長の祝辞、記念撮影で新任式は終了しました。
昼食を挟み、午後からは、170名の教職員が一堂に会して合同職員会議を開催し、学園および各校種から本年度の経営計画の説明を行ないました。その後、告天舎において懇親の場を持ちましたが、先生方は一日の緊張感から開放されほっとした様子で、互いに談笑されていました。和やかな雰囲気の中で約2時間にわたる懇親会は終了しましたが、本学園の暖かさや将来の日本を背負って立つ児童・生徒を育てるという思いが伝わったのではないかと感じました。私はこの姿を見て、教職員が一つの方向に向かって行動すれば、間違いなく素晴らしい学園になるということを確信しました。
新たに本校に着任された先生方は、これまで色々な公立や私立に勤務されており、生徒指導の実績のある方ばかりです。これからさまざまな面で新風を吹き込んでいただけるものと大いに期待しています。