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2014年08月31日

「備えあれば憂いなし」

 きょうで8月も終わりです。今年は、35℃を終える猛暑日が多く、最低気温が25℃を下回らない熱帯夜が連日続く例年とは違い、涼しく雨の多い8月となりました。猛暑日が8月に1日もなかったのは、大阪市で21年ぶり、神戸市は6年ぶり、和歌山市も5年ぶりとのことです。大阪管区気象台によると、大阪市の過去30年間(1981~2010)の8月の猛暑日は平均7.9日で、昨年は猛暑日が17日間続いたそうです。11年ぶりに盆前に台風が日本に上陸したり、各地に集中豪雨で被害をもたらしたりと異常気象の8月だったと言えます。冷夏に日照不足で農作物への影響が心配されます。すでに野菜の値段が上がりだしているとのことです。
 あすから9月。9月1日は雑節の一つ「二百十日」で、「防災の日」にもなっています。1923年には関東大震災が発生しています。農家の三大厄日の一つといわれる「二百二十日」も9月にあります。例年ですとこれから台風襲来のシーズンとなります。8月に異常気象を経験してきましたが、これで終わりと言う訳にはいきません。地震に津波、集中豪雨による河川の決壊や土砂災害など、あらゆる災害に対する防災や減災のための備えが大切になってきます。
 災害に対する備えは、過去のデータや各地で起こっている事例を研究し、自分の身の回りにあてはめて対策を考え、準備や訓練など具体的行動を起こすことになります。「備えあれば憂いなし」。災害だけでなく何事にも通用する先人の教えです。

2014年08月30日

夏休み短縮の動き

 8月も今日と明日の2日間となりました。部活動の試合に参加している生徒もいますが、8月最後の授業、午後からはいよいよ一週間後に迫ってきた文化祭準備に熱が入ってきています。
 私立学校は夏休みを短縮して8月後半から2学期が始まっているところが多くありますが、最近では公立学校も夏休みを短縮するところが多くなっています。兵庫県では昨年度に伊丹市、猪名川町の中学校で始業式の前倒しを実施しており、今年度は神戸市の全市立中学校で3日間、小野市は全小・中学校で同様の短縮を行なっています。小学校での短縮は兵庫県では初とのことです。大阪府では高槻市が「市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則の一部を改正して、市内全小中学校の夏休みを7月21日から8月24日までと統一」し、この夏から実施しています。大阪市教育委員会も「市立中学校の夏休みを1週間短縮し、『8月24日』までとする規則改正」を行なっています。池田市は昨年度から中学校で同様の措置がとられています。いずれも、新指導要領に基づいた授業時数確保のための措置と考えられています。
 公立学校では土曜授業の復活も併せて検討されているようです。これも当然の検討課題だと思います。私は、単に休暇や休日が少ない方が良いとは考えていません。夏休みなどの長期休暇は各自の課題に取り組める「個の成長」にとって欠かせないものだと考えています。当然その為の仕掛けも必要ですが。
 小学校・中学校の義務教育は勿論のこと、高等学校も含め児童・生徒に確かな学力をつける、その為のカリキュラムや行事などを踏まえた授業計画を考えると、現状では夏休み短縮が必然の流れではないでしょうか。

2014年08月29日

中3が日本生物学オリンピック優良賞受賞

 「Hibari SPP」のテーマが決まりました。 テーマA「航空機の先端技術と環境問題」、テーマB「食品添加物の科学」、テーマC「生物多様性」と、物理分野、化学分野、生物分野の3分野において、大学や研究機関と連携して取り組みを行うことになりました。テーマAでは、「三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所史料室および飛島工場」を訪ね「航空機開発の最前線」を学びます。その他のテーマでも実験やフィールドワークを行うことになります。中学1・2年生を対象としています。日頃の学習とは違った科学に触れることができる機会です。科学や自然への興味をふくらませ、楽しく体験して欲しいと思っています。
 「SPP」は、昨年から始めた取り組みです。これに参加した中学3年生(昨年2年生で参加)が、今年の日本生物学オリンピック(20歳未満で大学に入学する前の青少年を対象とした全国規模の生物学に関するコンテスト)で優良賞を獲得しました。優良賞は、予選の成績上位約5%に授与される優秀賞に次ぐ賞で、続く約5%に授与されるものです。今年は3,265名が予選に参加したそうです。この上位10%に本校の中学3年生が入ったことになります。快挙です。
 この生徒は、一貫選抜コースの「探求」の授業の発表をしたり、今年の鳥取大学医学部で行われた「アカデミックサマー」に参加するなど、授業や様々な行事に意欲的に取り組んでいる生徒です。努力は勿論、物事に取り組むこの姿勢が今回の優良賞に結びついたのだと思います。

2014年08月28日

中学校がエネルギー教育モデル校に選定される

 経産省資源エネルギー庁のエネルギー教育普及事業として、公益財団法人日本科学技術振興財団が、全国の小学校、中学校の中から30校程度を選定する計画で平成26年度「エネルギー教育モデル校」の募集を行ないました。エネルギー教育モデル校とは「教科(理科、社会、技術・家庭、総合的な学習の時間等)や課外活動等を通じてエネルギーについて幅広く学び、児童・生徒が将来のエネルギーに対する適切な判断と行動を行うための基礎を構築することを目的とし、その実践に取組む学校」で、その学校に対し財団が様々な支援を行うとしています。選定委員会が開催され、31校(小学校16校、中学校15校)が本年度のエネルギー教育モデル校に認定されました。中学校15校の中の一つに本校の中学校が選ばれ、モデル校として平成26年〜28年までの3年間エネルギー教育の実践を行ない発表することになりました。
 今回の応募は、本校の環境推進委員会がエネルギー問題に焦点をあてた取り組みを行なおうとしたものが選定されたものでした。昨年度は、科学技術振興機構が行なうSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)に中学1・2年生が中心となり応募し、2つの企画が採択されました。今年の中学1・2年生は、本校独自の「Hibari SPP」として、物理・化学・生物の3つの分野において大学や研究機関と連携し取り組みを進めようとしています。このように、今、本校の中学校では興味や関心のあるものに積極的に取り組もうとする気運が高まっています。

2014年08月27日

生活のリズムと体内時計

 今週から2学期が始まっています。午前中授業の後、放課後は9月の第一週に行なわれる文化祭に向けての準備にクラスやクラブと大忙しです。夏休み気分を引きずっていられません。生活のリズムを日常の学校生活に戻さなければなりません。
 ヒトを含め多くの生物が体内時計を持っていると言われています。地球が24時間で自転するところから、一日の平均は24時間で動いているようですが、若干の誤差もあるようです。ヒトの体内時計は睡眠覚醒・体温・血圧・ホルモンの分泌のリズムをつかさどり、これに狂いが生じると体調不良に不眠、メタボにまで影響するとも言われています。海外旅行などによる「時差ボケ」も、急激な環境の変化により体内時計と現実の生活の間に生じる狂いから起こるものです。「明るい光と身体運動は時差ボケに効果的」とされています。そこの環境にあわせて活動することにより一週間ほどで解消されるとされています。体内時計の同期のズレを24時間のリズムにシンクロさせる鍵を握っているとされているのが「光」です。窓から朝日が差し込むとその光で目を覚ます。陽が昇れば活動し、沈めば活動をやめる、これが自然の理にかなっているようです。
 これからの季節、秋分の日を境に夜が長くなってきます。今のうちにしっかりと体内時計をリセットし正常に戻しておかなければなりません。体内時計も年齢とともに老化するようです。順応性に優れた若いうちに体内時計が正確な時刻を刻めるように調整しておく必要がありそうです。

2014年08月26日

学校基本調査(大学入学者の状況)


 文科省の学校基本調査によりますと、平成26年3月の高等学校(全日制課程・定時制課程)卒業者数は1,047,391人(男子 526,434人、女子 520,957人)で、前年度より40,733人減少しています。このうち、大学(学部)へ進学したものは502,336人で進学率は48.0%、前年度より0.7ポイント上昇しています。近隣府県は全国平均より高く、大阪府51.7%、兵庫県54.6%、京都府59.2%となっています。
 一方、今年度の大学学部への入学者数は,608,232人(国立大100,859人、公立大30,669人、私立大476,704人)で、前年度より5,951人減少しています。ほとんどは私立大での減となっています。少子化に反比例するかのように進学率は上昇していますが、入学者は減少傾向です。その結果、今年度の大学学部生は2,552,051人となり、関係学科別構成比では「社会科学32.7%」、工学15.2%」、「人文科学14.5%」、「教育7.3%」、他の学部は約3%となっています。年次推移でみると「教育」、「薬学」の比率が上昇し、「人文科学」、「社会科学」が低下、その他はほぼ横ばいの状況です。
 基本調査からみる高校卒業後の大学(学部)進学率や関係学科別の構成比の全体像は以上です。各自の個別の進路を考える上で全体像の把握は不可欠な要素となります。大学卒業後の進路と併せて検討材料にして欲しいと思います。

2014年08月25日

2学期がスタート

 いつの間にか「立秋」も過ぎ、これを境に夏の暑さが次第に和らぐといわれている「処暑」を迎えています。例年ならまだまだ残暑が厳しい地蔵盆の頃ですが、天候不順な今年はなぜかピッタリくるようです。ヒグラシにツクツクボウシの鳴き声が夏の終わりを告げています。昨日の大雨は止んだものの生憎の天気となり、きょうの始業式は放送で行うことなりました。今年は曜日の関係で例年より遅い2学期のスタートです。
 2学期は9月第一週の週末に行われる文化祭を皮切りに多くの行事が予定されています。このところ毎年の行事となっているスコットランド生が10月に来校します。11月にはドイツのオルデンブルグからヘルバルト・ギムナジウムの生徒がやってきます。こちらは隔年の来校となっていますが、今年がその年に当たっています。学習においても一年間の学びの中核をなす時期になります。テストや模試も沢山あります。なんと言っても高校3年生は大学受験の本番を迎えることになります。生徒だけではありません。保護者も親睦「バスツアー」や秋の文化講演会などPTA活動が活発になります。
 また、来年度の中学生や高校生を迎え入れる為の入試説明会もこの時期にピークを迎えます。入試は、その学校の教育活動がどう評価されれているかが問われる「究極の外部評価」だと私は考えていますが、これも2学期の取り組みが大きく影響します。春から夏にかけ準備してきたものや取り組んできたことの成果が現れる「実りの秋」、「学びの秋」を生徒ともども迎えることになります。

2014年08月24日

夏休み最終日

 過ぎてみれば短いものです。きょうでほぼ一ヶ月あった夏休みも終わりです。今年の夏、とりわけ8月は週末毎に雨が降り、しかも局地的に豪雨となって土砂災害などを引き起こす異常気象でした。雨の降り方に象徴されるように、穏やかなゆっくりとした季節の移り変わりや変化がすっかり影を潜め、急激というか劇的に変化するようになったと感じます。
 1ヶ月という期間は各自の課題を追求し成果を上げるには十分な長さです。学習においては、1学期に学習した内容の総復習も可能です。自分の興味ある課題の追求、得意分野の伸長もできます。また、学習習慣を含め生活習慣の改善や良い習慣作りにも十分な期間です。反対に、気持ちを張りつめ頑張ってきた1学期の生活がペースダウンし、折角築き上げた習慣も元に戻ってしまう期間にもなります。学習した内容や記憶した事柄も復習しなければ忘れてしまいます。いずれにせよ、各自がどのように夏休みを過ごしたかが、明日から始まる2学期に現れることになります。
 明日は早速実力考査や模試があります。夏休みの努力の成果が問われることになります。努力や練習は嘘をつかないといわれます。すぐに結果や成果が現れなくとも、必ずどこかで現れます。結果に捉われ、ここで努力をやめてしまえば、それこそ「元の木阿弥」です。一方、心ならずも、不本意な夏休みを過ごした人にとっては、「ああしとけば良かった」、「こうすべきだった」など反省も大切ですが、気付いた時が「出発点」です。今までの分を取り返す覚悟と決意があれば、それこそ急激に劇的に現状を改善することも可能です。いよいよ大きく変化が現れる2学期が始まります。

2014年08月23日

平成27年度高校入試第1回説明会


 国語「宮崎アニメの謎に挑む」    理科①「DNAを検出しよう」
 高校オープンスクールに沢山の方が来校されました。体験授業は5教科7講座が9教室で行われました。国語は1講座でしたが、92名収容の社会科教室を用意していたのですが溢れんばかりの盛況ぶりでした。他の教科・教室も生徒は勿論のこと、保護者の方も熱心に体験授業を受けておられる様子が印象的でした。
52%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A.jpg 体験授業や施設・クラブ見学終了後、平成27年度高校入試第1回説明会を学園講堂で行いました。多くの保護者に混じり受験生も参加してくれました。参加者は680名(昨年は660名)、パンフレットなど資料は520部(昨年512部)と昨年同時期とほぼ同じ規模での実施となりました。
 来年度の本校の高校入試は全体の募集人数こそ変更はありませんが、選抜特進約115名、一貫選抜・特進若干名とコース人数の内訳に大きな変更があります。それに伴い、入試の難度も上がることになります。来年度、中学入試が一貫選抜のみの募集となり第三ステージへ踏み出しますが、高校もコースこそ従来と同じ3コースが残りますが、高校から入学される方にとっては第三ステージでの募集の形態に近くなります。
 高校に選抜特進コースを導入した第一ステージ、中学に一貫選抜コースを導入した第二ステージと、模試の結果を時系列でみると高校生の学力層が変化してきています。それが進学実績の向上として明確に現れてきています。しかも、それは単にどこの大学に何名合格させるかを求めてきた結果としてではありません。将来の進路と関連づけ「何のためにその大学に行くのか」を見据えた進路指導の結果としてです。第三ステージでは更に大きく飛躍させることになると確信しています。

2014年08月22日

明日は高校OS&入試説明会

 8月の週末は毎週のように天気が崩れています。天気が心配されますが、明日は高校のOSと入試説明会を行います。OSは予約制となっていますが、10時30分から学園講堂で行われる説明会は当日参加が可能となっています。
 OSの体験授業は5教科で行われます。国語は「宮崎アニメの謎に挑む」、社会①「お菓子の持つ歴史」、社会②「災害を考える」、理科①「DNAを検出しよう」、理科②「色々変化する化学反応」、数学①②「数と遊ぼう」、英語①②「英語をあじわう」の7つのテーマを9教室で行います。日頃の中学校の授業では味わえないような内容です。高校での学びは、内容的にも深さやレベル的にも中学で学ぶこととは違ってきます。少し興味や関心を持っていたものが面白さを感じ、その虜になって将来の進路を決定してしまう人も出ます。また、自分は理系に向いていると思っていた人が、高校での国語や社会を学ぶ中で文系に興味を持ちだし進路を変更したりする人も出てきます。勿論、数学や理科の面白さに気付きその逆の進路を選択する人も出たりします。「学び」について、今までとは違ったイメージを持つ、そういう出会いの機会に体験授業がなってくれればと思っています。
 雲雀丘学園では、高校での学びを大学受験に特化したものにはしていません。「本物の学び」という言葉に代表されるように、「学び」の奥深さや面白さ、楽しさを大切に、しかも、大学受験にも通用する「学び」を追求しています。是非その一端を体感してもらいたいと考えています。

2014年08月21日

夏休みも最後の週末

 夏休みも残り数日となりました。講習に部活動にと登校して来る生徒がいます。登校している生徒が教室や学習コーナー、図書室などで一生懸命学習している姿が目につきますが、やはり夏休みです。平常の授業のある時とは活気が違います。23日(土)の高校オープンスクールには多くの生徒が手伝いに来てくれます。そして、週明けからいよいよ2学期です。今年の8月は、台風の上陸や豪雨など異常気象ともいえる天候でした。週間予報を見ても、35℃を越えるような猛暑日が無いような状況です。このまま厳しい残暑もなく、秋本番となるのでしょうか。
 2学期は学習や学校生活の面で大変重要な時期になります。1学期から夏休みにかけて積み上げてきたものが、どのような花を咲かせ実を結ばせるか、まさしく「実りの秋」を迎ます。来年度の方向性も決まってきます。高校3年生にとっては大学入試の正念場。同じく、生徒を迎え入れる中学入試や高校入試も正念場です。厳しい社会情勢と共に少子化の進行で、私立中学入試はとりわけ厳しいと言わざるをえません。高校入試も26年度は大阪府が学区を撤廃しました。27年度は兵庫県が16学区から5学区へと学区の再編を行います。公立高校の選択肢が増えることになります。再来年度(現中2)から大阪府は、批判の多かった前期・後期と2回受験機会があった普通科の入試を基本的に3月に一本化するとの話もでています。私立高校の入試もこういった公立高校の入試制度に影響を受けます。間際になって対応に苦慮することのない様に見通しをもって事に当たる、これは生徒だけに限ったことでは無さそうです。

2014年08月20日

充実したアカデミックサマー

 今夏の最後を締めくくる徳島大学総合科学部(2研究室)でのアカデミックサマーを終え、参加した生徒は満足感と共に元気に帰ってきました。昨年、一昨年と徳島大学に進学した先輩が今回参加した後輩たちに夜遅くまで自らの経験や「学び」について語ってくれたそうです。
 3年前、「本物の学び」の実践の場の一つとして中学生や高校生が大学での研究室で学ぶ取り組みができないものかと鳥取大学を訪れ、スタートしたのが「サイエンスキャンプ in 鳥取大学」でした。中2が学年行事として「林間学舎(大山)」を毎年実施しています。その中で「奥大山のブナ林と水」をテーマにした環境学習の取り組みを行ってきました。その奥大山の森林保護などに鳥取大学が関わっておられるという縁もあり、それを経験した中2が、3年生になると大学で学べる機会があるというものにしたいとの考えから始めたものでした。当初は鳥取キャンパスでの「サイエンスキャンプ」でしたが、学長先生を始め多くの先生方のご尽力で、翌年からは医学部のある米子キャンパスでも実施していただけるようになりました。その年は、徳島大学総合科学部、名古屋大学理学部と広がりました。
 3年目を迎える今年は、鳥取大学鳥取キャンパス(5講座)・米子キャンパス
(5講座)、徳島大学(医学部を含め3講座)に同志社大学(1講座)、森ノ宮医療大学(2講座)も加わっていただき、4大学16講座となり、内容の充実と共に名前も「アカデミックサマー」と改称しました。毎年多くの希望者があります。来年に向け、更に充実したものにすると共に分野も広げていきたいと考えています。
 活動の詳細は「進路のへや」をご覧ください。

2014年08月19日

脳科学に基づく効果的学習法

 すっきりとした夏空とはいきませんが、雨が降らずに晴れの日が続いています。夏休みも大詰め、あと数日となりました。当初の計画や予定はどうなったでしょうか。課題に追われている日々が続いているのではないでしょうか。
 「学問に王道なし」。ギリシャの数学者ユークリッドが、エジプトの王様に「もっと簡単に幾何学を学ぶ方法はないのか」と聞かれた時に答えた言葉だとされています。まさにその通りなのですが、だからと言って、ただ闇雲にやればいいと言うのではありません。脳科学に基づく法則性に従った効果的学習法がある筈です。
 『受験脳の作り方』や『脳はなにかと言い訳する』などの著者である東京大学薬学部の池谷裕二教授は、「脳は『覚えること』より『覚えないこと』を得意としている」と言います。だから、生命に関わるほどの重要な情報だと脳をダマすために、何度も繰り返す「勉強は反復」だと。潜在的な記憶の保存期間は1ヶ月ほどと考えられているので、間隔をあけながら4回程度2ヶ月かけて復習すれば良いようです。その時に「ノートに書く」だけではなく「声に出して読む」などいろいろな方法でやると効果的だと言っています。
 また、脳が情報を取捨選択する時は覚える回数(入力)より、むしろ使う頻度(出力)の方で判断するという特性があるそうです。教科書や参考書を繰り返し覚えるよりも、問題集を何度も解く復習が良いとされるのはここからきていると言います。
 あと、いろいろな事象や知識を丸暗記にするだけでなく、興味づけや感情を移入することにより記憶が促進されるとか、空腹時に学習する方が記憶力が高まるなど興味深い指摘があります。これらを参考にしながら「自分の学習法」を確立してはどうでしょうか。

2014年08月18日

平成26年度学校基本調査(大学関係)

 文科省は平成26年度学校基本調査の速報値を発表しました。それによりますと、大学の学校数は781校で、国立大86校(11.0%)、公立大92校(11.8%)、私立大603校(77.2%)となっています。私立大は、この10年間で約60校増えてきましたが、昨年がピークで今年は占める割合が0.3%減りました。
 学生数(大学院を含む)は約285万人。内訳は国立大21.4%、公立大5.2%、私立大73.4%です。学部学生数は約255万人。関係学科別構成は、「社会科学」が32.7%で最も高く、次いで「工学」(15.2%)、「人文科学」(14.5%)の順となっています。年次推移を見ますと「教育」、「薬学」の比率が年々上昇していますが、「社会科学」、「工学」、「人文科学」が低下しています。
 入学状況は学部学生が約60万人。内訳は国立大約10万人、公立大約3万人、私立大47万人となっています。大学院へは修士課程に約7.2万人、博士課程に1.5万人が入学しています。
 卒業者の状況は、学部卒業者の大学院への進学率が11.1%と平成22年度をピークに4年連続低下し、逆に就職率は急激に低下したものが4年連続上昇し「正規の職員等」が65.9%になっています。「正規の職員等でない者・一時的な仕事・就職も進学もしていない」は18.6%と前年より2.1%低下したものの依然高い比率となっています。
 2人に1人が大学へ進学する時代です。しかし、大学を出ても3人のうち2人しか安定した仕事に就けていない状況です。しかも、3年以内に3割以上の者が離職するとするデータもあります。世の中の動きに影響されることもあるでしょうが、将来の自分の進むべき道をふまえ大学進学を考えることが大切です。

2014年08月17日

「蒙霧升降(ふかき きり まとう)」

クマゼミの抜け殻 
 きょうは七十二候の第39候「蒙霧升降」です。暑さの中にも、朝夕は少しひんやりした空気が漂い、高原や水辺には白い霧が立ちこめる頃といわれています。七十二候のもとになった中国の暦では「寒蝉鳴(ひぐらし なく)」と言うそうです。そう言えば、今年の夏を象徴しているのか知れませんが、暑さを助長するような「クマゼミ」の鳴き声が聞かれなくなりました。「ミンミンゼミ」や「ヒグラシ」の鳴き声が聞こえるようになっています。「立秋」もいよいよ末項を迎えました。
 今年の夏は例年とは少し様子が違います。35℃を超える猛暑日が、神戸地方では1日だけとの記録もあります。次週も天気が安定しない日がありそうで、気象庁の当初の予測(5月発表)通り冷夏になりそうです。また、局所的に記録的な豪雨や土砂災害をもたらしました。
 甲子園では高校野球が熱い戦いを繰り広げていますが、季節は進み夏も終わりに近づいています。夏が終われば文化祭などを皮切りに実りの秋の2学期がスタートします。3つある学期の中で一番長く、大きく変化が表れてくるのも2学期です。何事にも周到な準備があっての結果です。単に流れに身を任せての成り行きを結果とは言いません。明確なチームや個人の目標実現に向け無心に戦うところに高校野球が多くの人の心を打つのだと思います。霧の向こうに素晴らしい景色があるから霧も情緒をおび幻想的な雰囲気を醸し出します。明確な目標を持って2学期に臨みましょう。

2014年08月16日

「五山の送り火」

 2週続けて週末が雨となった8月です。今年の夏は、平日も曇りや雨の降る日が多く、猛暑日が連日続く例年の夏と少し様子が違います。暦の上では秋とは言え、秋雨前線が日本列島の上に居座るのは少し早いように思います。日照不足が農作物の収穫に影響を与えるのではないかと心配されます。今年と同様、盆前に台風が上陸した11年前、フランスでは猛烈な熱波が襲来し多くの人が亡くなりました。地球上の一部地域での異常がそこだけに留まらず他の地域の異常ももたらす。地球温暖化による異常気象の表れと言えます。
 豪雨に土砂災害の警報が近畿各地に出されるなか、毎年、京の夏の夜空を照らす風物詩「五山の送り火」がどうなるのか心配されていたところですが、「大文字」、「妙法」、「舟形」、「左大文字」、「鳥居形」と無事予定通り点火されたようです。「送り火」そのものは、盆の翌日に先祖の霊を送る仏教的行事です。庶民の間に仏教が浸透してきた中世に、「松明の火を空に投げ上げて虚空を行く霊を見送るという風習があり、五山の送り火は、これが山に点火されてそこに留ったものである(京都市観光協会、五山送り火について)」といわれています。
 盆休みも最後を迎え帰省Uターンラッシュが始まっています。束の間の休日だったかもしれませんが、英気を養い再スタートを切る準備ができたことでしょう。夏休みも最終週を迎えます。講習も再開されます。今年の夏の最後を締めくくるアカデミックサマー(徳島大学総合科学部)も行なわれます。新学期に向けての準備・調整が大切になってきます。

2014年08月15日

69回目の終戦記念日

 4万7千人の超満員の観客や選手、監督、審判、野球関係者全員が起立して黙祷が行なわれました。第96回全国高校野球選手権大会5日目の正午過ぎ、大阪桐蔭と開星の試合前の甲子園の光景です。また、東京の日本武道館では、約310万人とも言われる戦争の犠牲となった方々の冥福を祈る政府主催の全国戦没者追悼式が行なわれました。きょう8月15日は69回目の終戦記念日です。
 少子高齢化が進んでいますが、戦争を知る世代が年々少なくなっていることは間違いありません。戦後69年を迎え、戦争を知らない世代が全人口の約8割(総務省統計局のデータで計算)となっています。平和な世の中に生まれ、平和な世の中で育ってきた私を含めて戦争を知らない世代が、戦争をどう捉え、後世にどう伝えるかは今を生きる大人の使命と言えるかもしれません。戦争も知らず何不自由なく生きてきた世代だから、わがままで自分勝手な人間が多くなってきたとの批判が聞かれたりもします。しかし、これは今の若者の全体像を正しく捉えた姿とは、私は考えていません。仲間を思い、仲間のために協力したり、育ててくれた親や周りへの感謝の気持ちも忘れていない姿は、本校でも体育大会や卒業式などの行事だけでなく様々な場面で垣間みることができます。甲子園常連校の監督が「感謝の気持ちを大切に指導しています」と言っていました。その為、野球部員に早朝地域清掃をさせているそうです。チームのために自分を捨て走者を進塁させる犠打は高校野球の代名詞になっています。
 子どもたちに負の側面があることは今の時代に限ったことではありません。何時の時代にも共通する課題です。それを克服させ、良い面を伸ばす、それが大人の役割だと私は考えます。

2014年08月14日

高校受験の正念場は2学期

 本校の高校入試は2月10日(月)がA日程入試となっています。この日は近畿のほとんどの私立高校が入試を行なう統一日になっています。そして、2月18日(火)にB日程入試を行ないます。3月の公立高校入試の後に2次入試を行なう私立高校もありますが、本校は実施しません。
 公立高校の入試は兵庫県・大阪府とも前期・後期と2回実施します。前期は兵庫県が2月14日、大阪府が2月23日となっています。後期は両府県とも3月に実施します。
 2月は私立が2回、公立が1回と国立も入試を行ないますので、高校入試のピークの月となります。出願等の入試準備を含めて考えると、年内に私立を専願で受験するのか併願で受験するのかを決め、併願なら公立をどうするのか、前期か後期かを決めなければなりません。2学期が進路決定に重要な時期となってきます。
 私立・公立や国立を含めると選択肢は増えます。受験機会も増えます。ただし、それぞれの学校には特徴があり目指すものも様々です。私立は公立とは違い、それぞれの学校に「創立・建学の精神」があり、それに基づいた特徴ある教育を行なっています。よく学校を調べ、自らの将来の進路や生き方を踏まえ、この学校なら頑張れるという「行きたい学校」を見つけ出すことが大切になります。決して、受験可能な学校をいくつか受験し、合格した学校に行けば良いと考えないようにして欲しいと思います。高校3年間は短く、あっという間に過ぎ去ってしまいますが、中身が充実した3年間を過ごせることも事実です。雲雀丘学園は、「本物の学び」を軸に、学びの奥深さと共に学ぶ楽しさを体感し、自らの力で進路を切り拓いていく高校生活を送るようにさせたいと考えています。

2014年08月13日

第1回高校OS&入試説明会

 きょうから15日までが「盆休み」となるところが多いようです。祝祭日には指定されていませんが慣習的に全国的に休みとなっています。鉄道や車など交通機関は帰省ラッシュとなっています。盆休みが終われば、夏休みも残り少なくなります。2学期は様々な学校行事がありますが、大学・高校・中学受験にとって重要な時期になります。
 8月23日(土)、2学期の幕開けとして本校では「第1回高校オープンスクール&入試説明会」を実施します。オープンスクールは事前予約が必要(受付は終了)ですが、入試説明会は当日参加が可能となっています。オープンスクールに申し込めなかった方は説明会に参加していただければと考えています。本校の来年度入試は、中学入試同様、高校入試も第三ステージへ向けての取り組みの一環としての変更点があります。コース制の発展的解消を行なう第三ステージでは、中学は一貫選抜のみ、高校は一貫選抜と選抜特進となります。それに向けて来年度の高校入試は募集人数約115名を選抜特進とし、一貫選抜・特進は若干名募集とします。高校からの募集形態は次のステージをを見据えたものとなっています。募集形態が変われば入試の難易度も変わります。これらについては説明会で確認していただきたいと考えています。
 入試の変更点だけではありません。この夏も様々な取り組みを展開してきました。これら学校改革に伴う教育活動の内容の変化や改革の進捗状況を含め雲雀丘学園の目指すものをご理解いただける機会になると確信しています。多数のご参加を期待しています。

2014年08月12日

いよいよ夏休みも後半

 きょう8月12日は天文ファンにとっては楽しみなイベントが繰り広げられます。毎年8月12・13日頃を中心に活動している三大流星群の一つペルセウス座流星群が見られるからです。今年は、月齢が16.2と満月を過ぎた月が、日の入り後すぐに出て明け方7時前に入るという悪い条件になっています。でも、月明かりに負けないような流星が出現する可能性もあるようです。今夜から明日未明にかけてが極大を迎えますが、15日頃まで見ることができるようです。機会があれば短時間でも夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
 ペルセウス座流星群が訪れる頃になると8月も半ばを迎えます。夏休みも後半を迎えることになります。夏休みの前半から中盤にかけては講習、強化勉強会、林間学舎、アカデミックサマー、カナダ研修にNZ研修と様々な活動が展開されてきました。NZ研修は引き続き現地で頑張っています。部活動も合宿を含め暑さに負けずに活動を行ってきたと思います。後半を迎えるにあたって、今までの取り組みにどのように係わってきたか、また、各自の計画の進捗状況がどうであったのかなどの振り返りをする時期になっています。
 お盆の時期とも重なるこの時期です。帰省する人もあれば、この休みを利用して旅行に出かける人もあるかもしれません。いずれにしても、家族と一緒にいる時間が長くなります。普段それぞれの活動に忙しく、ゆっくり時間を取って話すことができなかったこともこの時期には可能になります。夏休み後半から2学期以降の活躍のエネルギーを蓄える大切な期間を有意義に過ごしましょう。

2014年08月11日

第96回全国高校野球選手権大会開幕

 台風一過、全国高校野球が開幕されました。96回目を迎える大会ですが、開幕日が2日間順延されたのは史上初とのことです。初戦はどの競技・種目においても緊張するものですが、それが2日間も順延されるとなると体調管理やピーキング(調整)を含め選手や監督、関係者は大変だったと思います。
 高校野球と言えば甲子園ですが、その甲子園球場が今年90歳を迎えました。この球場誕生の要因にもなったとされる前年の鳴尾球場での準決勝(甲陽中対立命館中)は溢れんばかりの超満員だったそうです。翌1924年、十干十二支の甲子(きのえね)の年に建設されたところから甲子園と名付けられた球場です。完成直後の甲子園球場で行なわれた第10回大会の入場行進で前年優勝校として先頭を歩いたのが甲陽中(現、甲陽学院)の主将でした。その甲陽学院の現主将が90歳を迎える甲子園の第96回大会入場行進の先導役を務めました。開会式直後の第一試合、史上8校目の春夏連覇に挑んだ龍谷大平安が初戦敗退しました。2日間順延、開会式直後、初回5失点、春夏連覇と様々な要因があったでしょうが初戦の難しさを実感した試合でした。
 如何に相手が強豪校だろうと、如何に大きな課題、困難な課題だろうと逃げずに真っ正面から受けとめ挑戦する姿勢は高校野球だけのことではありません。「甲子園。その存在が、私たちを大きく成長させてくれます。可能性がある限り、最後まで挑戦し続け、長く記憶に残る大会にすることを誓います」力強く語られた選手宣誓に清々しさと逞しさを感じました。

2014年08月10日

台風11号四国に上陸

 暴風もさることながら、豪雨による河川の氾濫や土砂災害を各地にもたらした台風11号が四国、近畿地方を縦断しました。直撃した地域だけでなく東日本や北日本など広範囲に被害をもたらしました。
 お盆前に上陸した台風は11年ぶりだそうです。台風の進路は太平洋高気圧などの気圧配置等が影響します。暦の上では秋とは言え、太平洋高気圧が居座る夏の気圧配置のこの時期に上陸するのは珍しいとされています。夏台風の特徴通り自転車より遅いゆっくりとした速度で進んでいましたので、それだけ雨風の影響が大きく被害も大きかったと言えます。それにしても、この夏にはエルニーニョ現象が発生し秋にかけて続くとかいわれていました。この台風の上陸、単なる偶然であればまだしも異常気象の現れの一つとすると、今後どのようなことが起こるか心配になってきます。
 地球温暖化に森林伐採などの環境破壊が異常気象をもたらしているとすれば、人類の活動そのものが原因となってきます。地球や環境に易しく共存共栄する活動の構築が必要となってきます。その為の研究に英知を結集することが大切になります。水の問題、エネルギーの問題、健康医療の問題、農業・食料の問題、生物多様性の問題、そして、貧困の問題。人類が抱える緊急6課題といわれています。将来の生き方や進路を模索する中高生がこれらの課題をシッカリ受けとめ、自らが係われる分野・課題を見つけ出し学習する。これが、今、求められていることです。
 夏休みは、教科の学習をすることは当然のこととして、自分の生き方を考える学習をする機会でもあります。

2014年08月09日

TVとライブで子どもの脳活動は違う

 テレビで映し出される映像と現実の姿を子どもはどのように理解しているのでしょうか。これらについて興味深い研究結果が報告されています。
 これまでの研究で、3歳以下の子どもはテレビから十分に学習できないことが知られていました。例えば、生後9ヶ月の乳児は目の前の他者からは外国語の学習ができても、テレビの他者からは学習できないことが知られています。ところが、4〜5歳頃になるとテレビの他者からもライブの他者からも言葉やゲームのルールなどを同程度に学ぶことができるようになることも今までから知られていました。ライブの他者は身体的接触も含めたコミュニケーションがあるのに対し、テレビの他者は一方的に情報を伝達するだけです。生後6ヶ月の乳児でも、目の前の他者とテレビの中の他者を区別しているといわれます。しかし、両者を区別していながら、ある年齢以上になると学習効果が同等になるが学習プロセスや脳の活動が同じかどうかは分かっていなかったようです。
 上越教育大学森口佑介准教授らの研究では、5、6歳の幼児と20代の成人にライブとテレビの両方でカード分けゲームを観察した後、同じルールでカードを分けるように学習を指示したところ、幼児、成人のどちらにおいても両条件の間に学習成績の違いがないという結果が出ました。ただし、観察段階の脳の活動は、成人は他者認識と関連する脳の運動関連領野が活発になるのに幼児は弱いままでした。これは、幼児も成人と同様に、ライブとテレビのどちらからも学習することが可能であるにもかかわらず、テレビから学習する場合は、他者認識と関連する脳の部分が活性化していないことを示し、学習プロセスなどは異なることを示唆しています。
 今後、PCやテレビなどを使った学習が避けられなくなってきます。この結果がどう影響するかなど更に研究が進むことを期待しています。

2014年08月08日

盆前の台風

 立秋も過ぎ、暦の上では秋になりました。厳しい残暑が続くようですが、台風が接近している影響で暑さは少し和らいでいるようです。
 台風が日本列島に上陸したのは、気象庁の統計によりますと直近の10年間で8月に7個、9月に11個と圧倒的に8・9月が多くなっています。ただ、8月といってもお盆前に上陸したのは11年前といいますから、8月後半から9月にかけてが日本列島に上陸する台風が多いということになります。立春を起算日として210日目にあたる雑節の一つ「二百十日」は平年なら9月1日、閏年なら8月31日となり、立春の変動により9月2日のこともあります。「おい。いるか」/「いる。何か考えついたかい」/「いいや。山の模様はどうだい」/「だんだん荒れるばかりだよ」/「今日は何日いくかだっけかね」/「今日は九月二日さ」/「ことによると二百十日かも知れないね」。夏目漱石の小説「二百十日」の一節です。この日に台風が多く上陸したという統計から決められたかどうかは別として、台風上陸数の多い頃を総称しているようです。また、富山の八尾地域で行なわれ全国的に有名な「おわら風の盆」など、各地で風鎮めの祭と言われるものがこの頃に行なわれます。
 少し早い時期に到来する台風です。コースは秋台風、ノロノロと進む速度は夏台風と両方の特徴を持っているようです。2・3日で3ヶ月分ほどの降水量があると予想されています。11年ぶりとなる盆前の台風襲来。11年前といえば、記録的な猛暑が続いたフランスで1万人を超える死者が出る悲劇が発生した年。クーラーで冷房する習慣がないことが災いしたといわれています。例外や想定外には警戒が必要になります。

2014年08月07日

文化祭に寄せて

 平成26年度は、中学15クラス、高校22クラスの計37クラス、生徒も1,500名を超える過去最多のクラス・生徒数でスタートしました。平成19年度より始まった高校改革のコース制も翌年には中学改革へと進み、今春は中学改革一期生が卒業するに至りました。そして、来年度から中学校は一貫選抜のみの募集となり、コース制を発展的に解消させる取り組みへと進んでいきます。「独立の小学校とし更に接続の中学校をも作り一大総合雲雀丘学園にして行きたいとの高遠なる希望」(学校創設趣意書)をもち昭和25年(1950年)に学校法人としてスタートした雲雀丘学園は新しいステージに進もうとしています。
 学校の様々な活動において中心的役割を担うのは言うまでもなく生徒です。生徒が生き生きと活動する中にも、どのような問題意識や課題を持ち、それに対してどのように取り組もうとしているのかが問われることになります。今年は、中学生の運営による環境フォーラムが7回目を迎えました。発表内容やスキルも年々レベルが上がってきていると感心しました。体育大会は、中学体育大会、高校体育大会と別開催になり、初めて中学生の手による体育大会の運営を立派に行ないました。そして、二学期の文化祭を迎えようとしています。文化祭は生徒の手で企画・立案や運営を行い、クラスや学年、クラブなどの集団として力を発揮することになります。言い換えると生徒の自治力を発揮する場です。仲間とともに築き上げてきた日頃の成果を遺憾なく発揮するとともに、この取り組みを通して更に集団としての質を高めていくことになるものと思っています。歴史と伝統を引き継ぐ「雲雀祭」となることと期待しています。

2014年08月06日

様々な活動を展開した夏休み前半

 夏休みの半分が終了しました。夏休み期間中は、日常の学校生活をしている時以上に個々人の様々な活動が展開されています。クラスや学年、中学や高校といった全体での課題を追求すること以上に、各自の課題を追求し「個の成長をはかる」ということに焦点が当たります。夏期講習しかり、高校NZ研修、中学カナダ研修、各大学や研究機関で実施されている「アカデミックサマー」もそうです。中学3年生が高校の1・2年生と一緒に同じテーマや課題に取り組んだりしています。弱点や苦手克服も大切ですが、自分の得意なところをとことん伸ばす。中学生や高校生が更に高度な専門分野に取り組んでいくということです。現地での取り組んでいる課題や内容、様子が「進路のへや」や「国際理解」、「学園からのお知らせ」そして各学年だより・学年通信に詳細に報告されています。まさに「本物の学び」、学校の授業や教科書からでは学べないことに挑戦しています。しかも、生き生きと意欲的に取り組んでいると報告を受けています。
 また、クラブ活動も各種大会や合宿に出かけています。これらも学期中にはなかなか出来ないような取り組みを行なっています。夏休みならではの取り組みが各所で行なわれているものと思っています。
 きょう広島は原子爆弾を投下されてから69回目の夏を迎え、雨の降る中「平和記念式典」が開かれました。核のこと、戦争のこと、平和のことなどを考える様々な報道もなされています。「学ぶ」ということは自らの生き方と切り離せないものです。世の中の動き世界の動きに自分なりの考えを持つことになります。折り返しに入った夏休み、「学び」を通して更に「個の成長をはかる」ものにしましょう。

2014年08月05日

カナダ研修団元気に帰国

 カナダ東部にあるカナダ最大の都市トロントを4日午後1時に飛び立ち、大陸を横断しベーリング海峡、日本の東北地方上空へと約13時間のフライトで、羽田空港に着いたのは5日午後3時でした。到着と同時に気温差10℃もさることながら湿度の高さの実感とともに聞き慣れた懐かしい「日本語の騒音」が聞こえてきました。食べ物や飲み物に不自由は無いものの狭い機内、しかも座ったままの姿勢が長時間強いられます。それでも帰ってきたという安堵感も伴うからなのか皆んな元気でした。羽田・伊丹間はあっという間、定刻の午後6時に到着。スーツケースのピックアップも手慣れたものです。自分のものだけではなく、研修団のタグが付いたものは皆んなで協力してピックアップし、出迎えの家族が待つ到着ゲートへ向かいました。
 沢山の保護者が来ておられました。「いろいろご迷惑をおかけしたと思います。ありがとうございました」。「初日にお弁当を忘れたのは、うちの子でしょ。えっ、うちの子じゃなかったんですか。てっきりそう思ってました」。他人に迷惑をかけていないだろうか、我が子を思う親心です。
 人間のすることです。ミスや失敗はあります。ましてや成長過程の中学生です。ミスや失敗をしたからダメなのではなく、ミスはミスと認め、それを今後にどう活かすかが大切なことです。ミスや失敗を掛け替えのない「成長の糧」にすることが出来るからです。親が子を子が親を相互に思いやる気持ちが、肉親から他者へと広がり利他的行動へと、これが成長の過程です。自分に時間や労力など何らかのコストを負いながらも他者に利益を与える利他的行動、これを多く体験した研修だったと言えます。

2014年08月04日

カナダ研修最終日


 いよいよ最終日を迎えました。6時モーニングコール、7時食事、8時出発の予定でした。さすがに最終日、行動も手際よくホテルを出発することが出来ました。車窓からナイアガラの滝とお別れしてトロント空港へ。
 昨日は50名を超える大研修団ですから、PEIから2班に分かれてトロントへの移動でした。分散するということはそれだけリスクも高くなります。先発隊の飛行機の到着が遅れ、予定より2時間近く遅れてトロントへの到着となりました。おまけに3連休の最終日で、アメリカからの観光客も含め多くの人がトロントに来ているとのこと。広いところでは片側最大12車線もあるというカナダ自慢の高速道路も多くの車が通行していました。おまけにナイアガラ方面へ向かう車線で事故があり予定が更に遅れるという事態に遭遇しました。約3時間後のフライトとなる後発隊は遅れも無く、事故渋滞も解消され予定通りの行程となりました。反対でなくてよかったと胸を撫で下ろした次第です。予定通りホテルでは班毎の食事でしたが、後発隊が終了したのが現地時間午後10時過ぎ(日本とは13時間の時差)、さすが観光地ナイアガラ、多くの観光客と混じっての食事でした。
 トロント空港へ向かう高速道路は、昨日とは打って変わり通勤渋滞も無く快調な走行でした。
 パスポート忘れも無く、搭乗手続きも早く済み、セキュリーティチェックもいままでよりスムーズに終わりました。最後のお土産を買う時間がない場合も想定していましたが、「早起きは三文の徳」、フライトまでの時間に余裕ができたので免税品店での買い物を十分楽しみ飛行機へ。後は13時間弱で日本に着きます。

2014年08月03日

ホストファミリーとのお別れ



 研修もいよいよ終盤を迎えました。きょうはPEIからナイアガラへ移動します。小さな飛行機なので研修団が一度に乗れず、二班に分かれて移動することになっています。小さなシャーロットタウン空港から大きなトロント空港へ飛び、バスで世界でも有数の観光地となっているナイアガラへと移動しアメリカ滝、カナダ滝を見学します。
 この研修のメインとなるのは、何と言ってもPEIでのホームステイをしての語学研修です。日数の上でも一週間と研修期間の大半を占めています。慣れないこともあり迷惑をかけたりミスをしたこともあったと思います。その時にも我が子と同じように、あるいはそれ以上に愛情を持って親身になって接してくださいました。中学2・3年生と言えば思春期という課題を持つ年頃でもあります。この間の経験から自分の家のこと家族のことについて新たな見方をするようになった生徒もいると思います。感受性の強い年頃です。言葉の壁があるとは言うものの心を打たれ、強く感じるものがあったはずです。いや、言葉の壁があるが故に気持ちを伝える言葉を学ばなければならないという思いも一層強く持ったものと思われます。ホストや担当していただいた語学学校の先生から一様に「Good students!」とか、「ヒバリ」と発音しづらく「ヒビ」と言っているようなのですが、「ヒビの生徒ならいくらでもホストを引き受ける」とお誉めの言葉をいただいています。
 忘れ物や軽率な行動で注意されることが無いとは言えませんが、人の気持ちや仲間の気持ちを理解できる生徒たちだと思います。明日は少し成長した姿を見てもらえるかもしれません。

2014年08月02日

ホストファミリーとの一日


 プリンス・エドワード島は、カナダの東端セント・ローレンス湾に浮かぶ島です。州都シャーロットタウンは、日本の稚内(北海道)よりやや北に位置し、フランス南部と同じ緯度にあります。夏は涼しくて過ごしやすく穏やかな天候に緑と赤土の大地がより一層映え、最高の観光シーズンとなっています。今年はカナダ建国の発端となるシャーロットタウン会議が開かれてから150年を迎える節目の年となり観光客も多く、日本で放送されている「花子とアン」の連続TV小説の影響もあってか、日本人と遭遇する機会も多くなっています。ここでの生活を中心に、グリーンゲイブルズのあるキャベンディッシュやディープシーフィッシングの出発港となった北ラスチコなど島を縦断してアクティビティを行ってきました。PEIでの一週間の生活も、あっと言う間に過ぎ去ったような感がします。きょうは学校はお休みです。生徒は各自ホストファミリーと過ごすことになります。いよいよ明日はトロントに向け出発となります。
 思い起こせば何となくぎこちなかったホストファミリーとの行動もこの間で随分板に付いてきた感じがします。明日でお別れとなれば尚の事、今日一日を大切に過ごしていることと思います。多くの人との出会いの中で他者を思いやる利他的行動に多く接する事で自らの生き方や考え方も大きく影響を受けることになります。親切で優しく、献身的なホストファミリーとの生活は、例え一週間といえども生徒にとってはかけがえのない体験となったことと確信しています。

2014年08月01日

最後の授業


 語学研修の最終日を迎えました。いつもの様に午前中は授業、午後からはアクティビティーでデープシー・フィッシングに出かけました。
 風も穏やか快晴の日和で、釣りをするには最高の条件でした。赤土と緑のコントラストが鮮やかな海岸縁を見ながら紺碧の海に白波をたてて疾走する船は爽快でした。3隻の船に分かれての釣りです。釣果に少し差はあったようですが、みんな満足していたようです。
 学校へ帰ると修了式の用意がされていました。全てのホストと学校関係者が集まり、ミュージカルにでている子どもたちがお祝いの演奏やダンスに駆けつけてくれるといった「ハプニング」のなか、修了式が行われました。私と生徒代表のスピーチの後、先生から全員に修了証書、「アンとギルバート」からは記念品が贈られました。その後、PEIでの活動の様子がプロジェクターで上映されました。数々の思い出と共に先ほどのフィッシングの様子が既にDVDに納められていました。現場で撮った写真をWi-Fiで送信し私たちが帰るまでに編集作業を済ませていたようです。
 修了式が終わり家へ帰る姿は、ホストファミリーにすっかりとけ込みごく自然な様子でファミリーの一員となった様に感じさせられるものでした。あすは終日ホストと過ごす一日となります。10年前にこの研修でホームステイを経験した本校の卒業生から託された写真と手紙を当時のホストに手渡したところ、それを読む目には涙が溢れていました。お互いにどのような感動を共有できるのか、残り少なくなったホームステイを楽しんでほしいものです。