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2016年12月29日

世界遺産 富士山

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新幹線車窓から撮影


2016年12月27日

2016年、年の瀬を迎えて

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年の瀬も押し詰まった26日夜、安倍首相はハワイに向け出発しました。旧日本軍による真珠湾攻撃による犠牲者を慰霊するためです。今年5月に開催された伊勢志摩サミットの帰り、オバマ大統領は広島で原爆慰霊碑に献花しました。オバマ大統領の平和に向けた大きな決断だったと思います。私は極めて歴史的な出来事だったと思い、直後の中学朝礼でこの意義を生徒に説明しました。そのとき、今度は安倍首相が真珠湾を訪問してくれたらありがたいことだと話していたのですが、実現して本当によかったと思います。

余談になりますが、今年の中学校の暗唱大会では中学3年生は、オバマ大統領の広島訪問での演説がテーマになりました。17分間の演説でしたが、コンパクトにまとめられたものを、生徒はオバマ大統領になりきって熱演しました。平和の大切さも分かってくれたものと思います。真珠湾で安倍首相はどんなスピーチをするのでしょう。明日が楽しみです。

学園は冬休みに入り今年もあと5日ですが、多くの生徒が補講を受けに登校しています。特に高校3年生はセンター試験を18日後に控え、正月返上で必死に勉強中です。過日の終業式で私は高3生に対し、「人生には命がけにならなければならないときが3度ある。今がその1回だ。今やらないでいつやる」と叱咤しました。風邪などひかないよう健康管理には特に注意してセンター試験に臨んでほしいと思います。

12月に入って校長室には何人かの生徒が訪ねてきました。色々な目的があるのですが「私の挑戦」で達成したことの報告もありました。検定試験の合格や期末考査での成績順位です。中には順位の大幅な上昇もあります。4月に提出した「挑戦状」を確認しながら報告を受けますが生徒の目は輝いています。一緒に達成を喜べるほどうれしいことはありません。生徒には3月末に挑戦結果を報告してもらいますが、未達の生徒はこの冬休みを利用して必ずやり遂げるよう終業式でも強く言いました。今、成功をもたらす能力として「やり抜く力(GRIT)」が脚光を浴びています。「最後まであきらめない気骨」とのことです。「私の挑戦」で挑戦することの大切さ、一歩一歩、努力を積み上げることの大切さを体得してほしいと願っています。

2016年12月22日

終業式、母校の誇りを胸に

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冬至を過ぎましたが、今朝も暖かい日となりました。昨日の気象庁の発表では、今年の平均気温は過去最高になるとのことです。地球温暖化に加え、エルニーニョ現象の影響と言われています。

終業式では前回の全校朝礼が雨で流れたせいか、表彰伝達が数多くありました。兵庫県の高校総合文化祭が先月末終了しましたが、本学園の活躍がめざましく、多くの文化系クラブが兵庫県の上位入賞の表彰を受けました。有難いことです。また中学校で、過日開催された英語暗唱大会の表彰は各学年3位までの表彰があり、当日の奮闘ぶりが思い出されました。一人の生徒が漢検、英検、数検の3つを獲得する雲雀丘学園ならではの「トリプルクラウン」表彰では、2学期は7人の該当者があり、生徒に地力がついてきたように思います。

過日、46期生が数名学園にやってきました。友人の結婚式の披露宴で、恩師のビデオメッセージを流すための撮影です。10数年ぶりの訪問でしたが、その時、46期生には感心したことがありました。それは生徒たちの挨拶でした。「こんにちは!」の後輩たちの元気な声にうれしくなり母校を誇りに思えたそうです。

もう一つ。先週の日曜日、三宮地下街のことです。高校生60~70名が列をなして歩いていました。引率の先生を先頭に、通行人の邪魔にならないよう気遣いながらも、整然と規律正しく歩いていました。それを見ていたのは学園小学校の石田校長先生とご友人の方々です。よく見るとその生徒たちは雲雀丘学園中高校吹奏楽部の生徒でした。周りから誉められ石田校長先生は大変気分がよかったそうです。うれしくなって私に電話を下さいました。私も嬉しくなってこのことと、先輩の来校の話を終業式で話しました。

今日の終業式では学園旗の掲揚をみんなで注目し校歌を斉唱しました。学園を良くするのも悪くするのも生徒たち、そして生徒を指導する教職員です。母校の誇りと自覚をもって行動し、自らの成長につなげたいと思います。(2016.12.22)

2016年12月15日

社会にもっと関心を

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「メタセコイアの葉が一枚もなく散ってしまいました」。昨日(12月14日)朝、登校すると高校棟の前で掃除をしていた用務員さんから声をかけられました。見上げるとすっかり散り落ちていました。夏の暑い日差しを避けて、生徒は樹の下のベンチに腰かけ,談笑していました。黄葉の話になると校庭の大銀杏になってしまい、お世話になったメタセコイアに申し訳なく思っています。メタセコイアは本学園のシンボルツリーであり、終戦後アメリカから渡ってきた何本かのうちの1本であると聞いています。

この日、恒例のローズ・エコーの「クリスマス・ミニコンサート」が告天舎で開かれました。ローズ・エコーは雲雀丘学園のPTAコーラスで、1980年に結成された伝統あるクラブです。今年も多くのお客様の前で日ごろの練習の成果を、見事に発表されていました。メンバーの発表も素晴らしいのですが、指導をされている岡村圭一郎先生の「バリトン独唱」も、みんなが楽しみのプログラムで、いつも聞く人たちを魅了しています。メンバーは皆さんお若く、お美しい、その上声量もたっぷり。毎週水曜日、小学校で練習されています。メンバー募集中です。

放課後、社会科勉強会に出席しました。第一回目です。中学2年生に参加を募り、21名の希望がありました。テーマは「次期45代アメリカ大統領トランプ氏について」です。社会科の先生が進行され、私と生徒11名(半分の生徒は傍聴)がテーブルを囲んで自由に話します。生徒は事前にしっかりと勉強してきていました。想像以上にトランプ氏の裏側(?)も良くつかんでいたと思います。

しかし大切なことはこのような社会現象に興味・関心を持つことです。正解はありません。間違っていても「私はこう思う」を言えばいいのです。臆せず話すことが大事なのです。プーチン大統領の来日、安倍首相の真珠湾への慰霊訪問など興味ある話題はたくさんあります。楽しく話し合う中から、政治経済、歴史や地理、ひいては国語や英語も勉強できればと思っています。ご家族でもぜひ話し合っていただければと思います。(2016.12.15)..

2016年12月14日

高3は特別時間割に

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期末考査が終了し、今週から高3は特別時間割に突入しました。そしてセンター試験まで残すところ1か月になりました。高校全体に緊張感の漂う頃になります。受験生がセンター試験で最大の力が発揮できるよう、我々教職員も気を引き締め、あらゆるところでサポートしていきたいと思います。

そんな中、うれしい報告に来てくれた生徒がいます。「エコノミクス甲子園」の兵庫大会が11日、開催されました。これは高校生が金融や経済の知識を競うクイズの選手権です。各チームは二人一組で出場しますが、残念ながらわが雲雀丘学園は健闘のすえ、4位に終わりました。出場の選手は昨年の大会で、決勝まで進み、灘校と対戦、同点でしたが予選の成績で判定され、くやし涙を飲んだのでした。彼は高3でしたが、「打倒灘、雲雀を日本一に」を胸にこの大会に向けしっかりと準備してきました。私も何度か彼と一緒に勉強しました。夢は叶いませんでしたがあっぱれ! 兵庫に「エコノミクス甲子園は雲雀丘」を知らしめたのは彼でした。君の夢は必ず後輩が実現してくれます。

2016年12月07日

雲雀丘学園は大家族

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今日から、期末考査が始まりました。生徒にとっては気の抜けない厳しい一週間、さすがに始業前の校庭でドッジボールに興じる生徒はおりません。校庭の大銀杏も黄葉は半分くらいが落ち、根元の周りには黄色い絨毯が敷かれています。

先週土曜日(12月3日)は中山台幼稚園のクリスマス音楽祭が学園講堂で開催されました。
早朝から大勢の保護者がお見えになりました。講堂の前方の席は年長・年中・年少によって入れ替えになります。保護者が客席から手を振ると、園児も振り返すという微笑ましい光景も見られました。さすがに年長ともなると演技もきっちりと揃い、観客からは大きな拍手が寄せられました。来年4月には多くの年長園児が雲雀丘学園小学校に入学します。

午後は中学高校では期末考査前ということで、学園卒業の大学生が在校生の勉強指導に大勢、来てくれました。先生とはまた違って、先輩だけに身近に感じ、生徒の立場で教えてもらえるので毎年大勢の生徒が指導を受けます。一方卒業生もかわいい後輩たちに、また世話になった学園にお返しの気持ちで一生懸命に、また手があいている限り来てくれます。有難いことです。私も指導風景を見ましたが和やかで、友達と会話をしているような雰囲気に親しみを感じました。

卒園生の支援では家庭科の「『赤ちゃん学校』に行こう」があります。これは高2の生徒に「命の大切さ」を教える授業です。この授業ではお子様を持ったお母さんが、実際に赤ちゃんを連れてきて、母親としての育児の体験を話します。生徒は赤ちゃんを抱っこしたりあやしたりしながら、子育てのむずかしさ、みんなで協力して育てることの大切さ、などを学びます。この母親の皆さんですがほとんどが本学園の卒業生です。これも有難いことです。卒園生は仲間に会えることや自分たちもいろいろな相談ができるということあり、授業に来てくれるそうです。今年はすでに70人のお母さんが授業に来てくれました。

学校を離れてもまた学校に来てくれる、うれしいことです。幼稚園から高校まで、卒園生にとって学園は心のふるさとであり、みんなは学園の大きな家族のようなもの、そして何代にもわたって学園にお越しいただける、そんな雲雀丘学園になればと思います。(2016.12.5)

2016年12月01日

英語教育のさらなる充実を

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師走が始まりました。1日(ついたち)なので今日の校旗掲揚は私が行いました。昨夜来の雨もすっかり上がり、太陽の光が校庭の濡れた芝にそそいでいます。午前8時、校旗の掲揚を始めました。校庭でドッジボールをしていた生徒も、直立して校旗が昇るのを注視しています。職員室からは先生方も掲揚を見ておられました。

さて、食堂の一角に「English Zone」が誕生して半月が経過しました。この間(土日を除く)の利用者は、242名。1日平均は20名で、ほぼ目標通りです。利用者は中1、高3が多くなっています。英語を身近に、気軽に、楽しく、を目的に設置したこのスペース、もっともっと利用してほしいと思います。

英語科では今年、ネイティブの教員二人を増員し、二人体制での授業数を増やすなど授業力、特に話す、聞く力をつけるための方策を強化しています。英語のグローバル研修も、今年は中学1年、2年生の2学年で実施できるようになり充実してまいりました。来年度からは中学3年生には3学期に2か月の中期留学の制度を設け、英会話能力とともに、将来の国際人としての素養を身につけるようにします。今後は海外からの留学生も受け付けていきたいと思います。

英語はコミニュケーション能力の向上が課題とされており、英語を使って「何ができるか」「どのようにまなぶか」に重点が置かれるようになりました。雲雀丘学園小学校でも来年4月からは、現行では5、6年生で実施している「聞く」「話す」中心の「英語活動」に、「読む」「書く」を加えて「教科」にします。こうして小学英語から中学英語に円滑に進めるようにしていきたいと思います。