2006年07月31日

ギター・マンドリンクラブ優秀賞を受賞

本校のギター・マンドリンクラブは輝かしい伝統と歴史を有しており、現在は中学と高校の部員45名が合同で日々の活動を行っています。
7月29日(土)、30日(日)の両日大阪府立青少年会館文化ホールで『全国高校ギター・マンドリンフェスティバル』が開催され、本校は兵庫県からの推薦を受けて参加しました。
この大会は本年で実に36回目を迎えましたが、朝日新聞社、(社)全日本高等学校ギター・マンドリン音楽振興会が主催し、文部科学省、大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会、NHK大阪放送局、(財)大阪21世紀協会、スペイン大使館、イタリア総領事館、ドイツ連邦共和国総領事館の後援で開催され、東は関東地区から西は九州地区までの54校が参加するという大規模なフェスティバルです。
本校が演奏した曲は、藤掛廣幸作曲の「パストラルファンタジー」です。OBの森龍彦さんの指揮の下、中学2年から高校3年までの部員41名が例年以上の素晴らしい演奏を行い観衆を魅了しました。
残念ながら「文部科学大臣賞」などの大賞をいただく事はできませんでしたが、
4年連続で「優秀賞」を受賞する事ができ、生徒達は素直に喜んでいました。
日頃の努力に加え、夏休みに入ってからも連日猛練習した成果だと思います。
また、今年は、閉会式で歌われるエンディングテーマソング「あなたへ!」の合唱隊にも選ばれ、大会を大いに盛り上げました。
因みに、この 高校ギターマンドリンフェスティバルに初回から参加している学校は本校しかありません。永年築き上げてきたこの良き伝統をこれからも継承していって欲しいと思っています

体験授業を終えて

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7月30日(日)、午前中に中学校、午後から高等学校の体験授業を行ないました。休日にもかかわらず、あわせて154名の生徒と付き添いの保護者の皆さんに来校いただきました。中学校については8時30分に受付を開始し、75名の参加者に二つのグループに分かれてそれぞれ社会と数学の授業を体験していただきました。社会科のテーマは世界の国々、数学科のテーマは立体づくりです。
また、高等学校については午後から79名の参加者に国語科と理科の授業を体験していただくと共に来年度からのコースの変更についての説明をさせていただきました。
来年度、中学校や高等学校に進学される生徒にとって、これからがいよいよ志望校を絞り込むということになります。進路を決めるにあたっては、学校や塾の先生からアドバイスを受けることも必要ですが、自分の目で確めるということが何よりも大切です。是非、志望される学校に足を運んでいただきたいと思います。
本校においては、今回の体験授業は終了しましたが、ご要望があれば学校見学やご質問をお受けしますので、遠慮なくお申し出下さい。

2006年07月28日

大山登山

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7月27日(木)、いよいよ今回の林間学舎のメイン・イベントである大山登山の日を迎え、全員が5時に起床。生憎早朝より小雨がぱらついており心配しましたが、ガイドさんのお話では通り雨でまもなく回復するとのこと。その言葉どおり、間もなく雨もやみ薄日が差すようになりました。軽い朝食後、いよいよ標高1709メートルの大山の頂上を目指しホテルを出発しました。ホテルは標高800メートルの位置にあるため、垂直距離で900メートル、3.2キロメートルの道のりを約4時間かけて上ろうというものです。幸運なことに、朝の小雨の影響で気温の上昇が抑えられ夏の登山には絶好の天候になりました。それでも山登りの経験のない生徒達にとっては、かなりの強行軍です。途中、何度も挫折しそうになりましたが、しりとりをしたり歌を歌いながらお互いに励ましあって歩行を続けました。このような苦しみの反面、高度が上がるにつれて次第に素晴らしい眺望が広がり、雲の動きや時たま吹く風の冷たさに歓声をあげる場面も数多く見られました。
そして、ついに10時過ぎに山頂に到着し、全員が達成感に浸りながらおむすびを食べ、クラス毎に記念撮影をしました。しばらく休憩した後、下山を始めましたが下りは足が滑って大変危険なので、女子生徒達はお互いに手をつなぎ助け合いながら無事出発点であるホテルまで戻ってきました。本当に全員がよく頑張ったと思います。一人ひとりの顔には快い疲れと大きな目標を達成したという満足感が満ち溢れていました。生徒達はこの大山登山で貴重な体験をし、何かをつかんだのは間違いないでしょう。この体験を良い思い出として、今後の人生に生かしていって欲しいと思っています。

2006年07月27日

中学2年林間学舎

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7月26日昨日までの雨もすっかりあがり、夏の陽ざしが照りつける中、中学2年生が校庭に集合。9時に4台のバスで、蒜山高原に向けて学校を出発。2泊3日の林間学舎がスタートしました。この林間学舎は、本校の伝統行事として、「集団生活の中で自然とふれあい友情を深めルールを守り自己責任の大切さを知る」という目的で毎年この時期に実施されています。今回、私も初めて引率責任者として参加しました。今年はより生徒達の自主性を尊重するという趣旨で、事前に林間学舎委員を募り、自分達で目標を決めさせることにしました。その結果8つの目標が示されました。
①健康管理に気をつける
②睡眠時間をとる
③学校生活のルールの続きを忘れない
④みんなで決めたマナーを守る
⑤人に言われる前に行動する
⑥他人に迷惑をかけない
⑦団体行動であることを忘れない
⑧笑顔をわすれない!
というものです。
バスは、宝塚インターチェンジから加西のサービスステーションを経由し、約3時間で蒜山高原に到着。国民休暇村で昼食のカレーライスを食べた後、体験学習としていくつかのグループに分かれてアイスクリーム作りに挑戦しました。練乳、砂糖、牛乳を缶の中に詰めて攪拌し、更に大きい缶に氷と塩を詰めて密封しゴロゴロと何度も回転させると即席のアイスクリームのできあがりです。生徒達は手作りのアイスクリームを満足そうに味わっていました。
今回の林間学舎ではそれぞれの局面で委員の生徒が全員に対して指示を行い、これに従って行動するということにしています。全員の前で話をするという機会が少ないため、非常に緊張している生徒も見受けられましたが、このような体験を通じて生徒達が成長していくのだと思います。明日の大山登山に備えて早めに就寝しましたが、思い出に残る林間学舎になることを願っています。

2006年07月26日

それぞれの夏休み

7月21日(土)より、長期休業に入りましたが、中学・高校共、学年毎に独自の取り組みを行うことになっています。
夏期講習については、全ての学年で計画していますが、この他に、高校1・2年については、勉強合宿、中学2年については、林間学舎を行います。
また、中学生対象のカナダへの海外研修、高校生対象のオーストラリアへの海外研修にも、希望者が参加することになっています。
さらに、クラブ毎に合宿や試合・発表会が計画されています。私は、授業納めの日に、夏休みの計画表を作るように言いましたが、それぞれ生徒にとっては、結構充実したスケジュールになっているようです。
先生方にとっても、学習やクラブ指導等、過密な勤務になっていますが、是非、生徒達の思い出に残る、夏休みにしてあげてほしいと思っています。
私も、26日より、中学2年生の大山への林間学舎に参加する予定です。

2006年07月25日

慶應義塾大学第3回連携講座

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7月22日(土)、慶應義塾大学環境情報学部の熊坂賢次教授をお迎えして、
第3回の連携講座を開催しました。
今回は、事前にIT分野の知的リーダーとして若い世代から圧倒的な支持を集めている梅田望夫氏の著書『ウェブ進化論』を読み、印象深かった箇所を抽出し、レポートを提出してもらいました。参加した生徒は12名でしたが、1分間の自己紹介に続いて、何人かの生徒からそれぞれ印象に残ったところを発表し、それに対してお互いにディスカッションする。その上で教授から解説を加えていただくという方式で90分間2コマの講義が終了しました。
通常学校で行われる倍近い時間の授業であったにもかかわらず、“マス・コラボレーションの意義”や“インターネットはボランティア”といったお話に生徒達は熱心に耳を傾けていました。
『ウェブ進化論』の中には現在アメリカのIT企業として脚光を浴びているグーグルのことが紹介されています。グーグルのミッションは〝世界中の情報を組織化し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにする〟というものです。たまたま当日の日本経済新聞にグーグルの記事が掲載されていました。
これによると〝「世界の情報を整理し尽くす」「インターネットの向こう側にある情報発電所と呼ばれる巨大コンピュータシステムを構築し、多くの人が活用できるようにする」「それと共に誰もが極めて低いコストで広告掲載を可能にする」〟という戦略が今の時代に受け入れられ、インターネット関連市場で一人勝ちという状態になっているようです。
 過去の歴史を紐解いてみると、産業革命により工業化社会が形成されてきたように、新しい技術革新が社会そのものを大きく変えていきます。
これからの社会は情報化の進展に伴い仕事の仕組みやシステムが大きく変わるため、従来と異なる発想が必要となってきます。これはとりも直さず自らの創意や工夫によって夢を実現することが可能になるということです。
生徒達が受身の姿勢ではなく、大きな変化をチャンスと受け止め、自分なりのしっかりとした目標を持って大いにチャレンジしてくれることを心より願っています。

2006年07月20日

夏休みの生活指導

7月21日より夏の長期休業入りますが、これに先立ち保護者の皆さんに夏休みの生活指導についてのお願い文書をお届けしました。
 本来この休業期間の趣旨は生徒達が通常の学校生活で体験できないさまざまなことにチャレンジし、人間的に成長してもらうことです。しかし、残念ながらこれまで必ずしもこの趣旨が十分に生かされず、生活習慣が乱れ、期待通りの成果が上がらなかったというケースもあったようです。
 この期間は、学校から離れることになり家庭での生活が中心となるため、通常以上に保護者による指導が重要になってきます。そのため本校では単なる一方的なお知らせではなく、保護者の皆さんからもご意見やご要望をいただくことにしています。今回も体調や健康管理・基本的な生活習慣・頭髪・服装・整理整頓・ルール遵守・クラブ活動・外出指導等について数多くのご意見・ご要望が寄せられました。また、学校の教育活動や生徒指導に対する厳しいご指摘もいただきました。
 私はすべてに目を通させていただきましたが、早速行動に結びつけていかなければならないものもあるように感じましたので、生徒指導部のメンバーを中心に検討していただきました。
生活指導は家庭と学校の連携が何より大切であり、一つずつ確実に手を打っていかなければなりません。まさに生活指導のキーワードは『共育』です。生徒達が充実した生活を送ることにより、一段と逞しく成長してくれることを心より願っています。

授業納めにあたって

授業納め式にあたってマイクを使って次のような話をしました。

 今日は“授業納めの日”ですが、あいにくの天気なので校内放送を使ってお話しします。いよいよ明日からは夏の長期休業に入ります。“夏休み”という言葉を使っていないのは、「のんびりと何もせず、休養する」という意味ではないからです。
 これから皆さんは約40日間、通常の学校生活を離れて生活することになります。皆さんはこの40日間に何をするかを決めていますか?何も計画せずにスタートすると、折角の貴重な時間があっという間に過ぎ去ってしまいます。
 カナダやオーストラリア研修に行く人、林間学舎や勉強合宿に参加する人、将来自分の進みたい分野の研究をする人、大学受験の為の学習をする人、ボランティア活動に参加する人、クラブ活動に力を注ぐ人、苦手な教科を徹底的に勉強する人などさまざまだと思います。
 今日中に必ずやっていただきたいことは、“自分なりの『40日間の計画表』をしっかりと作る”ということです。
 一日はどの人にとっても24時間です。眠ったり、食事をするための最低限生活に必要な時間は10時間とすると残りは14時間もあります。この時間を有効に使って是非この休業期間に普段やれなかったことに積極的にチャレンジし、大いにステップアップして下さい。
 最後に、皆さんは雲雀丘学園の生徒です。常に一人ひとりが学園を代表しているという気持ちで行動してください。
 9月1日には全員元気で登校してくれることを心より願っています。終わります。
 

2006年07月18日

1 Day College

 7月14日(金) 高校1年生~3年生を対象に進路指導部主催の「1 Day College-校内オープンキャンパス」を実施しました。この催しは毎年夏期休業に入る直前のこの時期に実施していますが、今回は実に30大学からそれぞれに特徴ある学部・学科の教授・講師の先生にお越しいただき講演をお願いしました。テーマは国文学、心理学、英語、保育、政策、法学、経済・流通、福祉、物理、化学、宇宙、薬学、スポーツ健康、食物、看護、キャリア・デザイン、ファッション、映像・メディア等実に多岐にわたっています。生徒達には、あらかじめこれらのテーマと講師の紹介の一覧表を配布し、自らの意思で興味のあるテーマを選び、講義に出席してもらうことにし、先生方には高校生向けに内容を一部アレンジしていただくと共に出来るだけ実習・実験をまじえてお話していただくようお願いしました。また、このような機会はあまりありませんので、一部希望される保護者の方にも参加していただきました。
 私も駆け足で各教室を巡回させていただきましたが、先生方が生徒達の理解を深めるために視聴覚機器の活用や教材の工夫をしていただいたこともあって、受講者は50分及び100分の講義に熱心に耳を傾けていました。
本校はほとんど全員の生徒が大学への進学を希望していますが、大学に入学することが最終の目的ではありません。自分が将来どのような分野に進みたいのか、そのためには大学でどういう勉強をしていきたいのかという視点が大切です。今回の講演を通じて、自らの進路を考える良い機会にして欲しいものです。
高校3年生にとっては大学受験を目前に控え、自分が進みたい学校を最終的に絞り込んでいる段階ですが、しっかりと自分なりの目標を決め、その達成に努力していってくれることを期待しています。
今回はお暑い中にもかかわりませず、はるばる東京や高知の大学からもお越しいただきました。ご講演いただきました先生方に心より御礼を申し上げます。

2006年07月15日

中学高校放送部の活躍

  本校の放送部には中学 5名、高校11名、計16名の部員がいますが、6月から7月にかけて、中学・高校とも放送コンテストがあり、放送部の生徒達がさまざまな部門に出場し活躍しました。
放送コンテストとは、アナウンスや朗読を個人で発表したり、ラジオ・テレビの各部門で部員たちが番組を制作したりして、その出来映えを競うものです。
6月4日(日)にはNHK杯高校放送コンテスト県大会阪神地区予選(於 川西明峰高校)、が行われ、本校は「アナウンス部門」「朗読部門」「ラジオドラマ部門」「ラジオドキュメント部門」において入選を果たしました。
続いて行われた準決勝(於 香寺高校)、決勝においては、「ラジオドキュメント部門」において参加作品が、見事佳作に選ばれました。
また、7月1日(土)に神戸市立原田中学で開催された『兵庫県中学放送コンテスト』では、「朗読(95名エントリー)」「アナウンス(66名エントリー)」「ラジオ(9本エントリー)」「テレビ(5本エントリー)」の各部門で熱戦が繰り広げられました。 
この中で、朗読部門において本校の中学3年の生徒が最優秀賞(1位)を受賞、ラジオ・テレビ部門においては、本校の作品がいずれも上位3本に入り、全国大会に進出することになりました。全員が苦労して作り上げただけに喜びもひとしおだったようです。 
この大会で高校3年生はクラブを引退し受験勉強に専念することになるため、大会後の部活動ではこれまでの思い出を語り、後輩たちへのエールを送っていました。
 次はいよいよ全国大会、実力を遺憾なく発揮し、良い成績を収めることを期待しています。

2006年07月14日

野球部兵庫県大会一回戦勝利

「先生やりましたよ。」笑顔で生徒達が試合場から帰ってきました。
7月13日(木)第88回全国高校野球選手権大会兵庫大会第2日目、本校野球部は出石高校と対戦しました。初回は両校とも堅さが目立ち無得点に終わりましたが、二回に入り本校は6長短打と四球をからめ打者一巡の猛攻で一挙6点を上げ主導権を握りました。更に三回にも4点を取り、完全に流れを引き寄せ見事11-4で8回コールド勝ちを収めました。近年本校野球部は初戦で敗退する等低迷が続いていましたが、昨年の敗退からチームに足りないものは何かを常に考えて、まずは簡単にできること『挨拶』『掃除』の徹底をはかり、基本練習に時間を費やしてきました。現在3年生5名、2年生13名、1年生8名、計26名ですが、『挨拶』では大きな声で相手の目を見て行うことで己に対して自信を植え付け、『掃除』ではグラウンドまでの通路のゴミを拾い、グラウンドのトイレ掃除を続けることで根気強さを身につけました。この成果が徐々に現れ、限られた練習時間、練習場所という中で3年生を中心によくまとまり、夏を戦えるチームになってきたようです。クラブの顧問や部員達の感想を聞くと〝今回の勝利を振り返ると、改めて単純なこと(簡単なこと)を繰り返しすることが難しく、また結果の出る一番の近道ということがわかった〟とのことです。この勝利は部員達にとっても大きな自信と励みになったことと思います。まだまだ大会は続きますが、二回戦も全力で臨んで欲しいと願っています。

2006年07月13日

私立中高一貫校 学力伸長度全国11位に

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先日、週刊東洋経済から『激変!学校力 本当に強い中高一貫校』というテーマで、実に44ページにわたる特集記事が発表されました。
 その中で、全国私学中高一貫校の学力伸長度がとりあげられ、トップ90校のランキングが発表されましたが、本校は全国第11位という結果になりました。
 この調査は「中学に入学した時の偏差値」と卒業時にどの大学にどれだけ入学したかという合格実績データを基に「卒業偏差値」を算出し、6年間でどれだけ学力が伸びたかを見ようとするものです。
 この真の意図はたまたま優秀な生徒がある年に何人か入学し、見事に東大合格を果たすとその学校は「わが校から東大合格者が出た」と大々的に宣伝することになるが、少数の学生を除けば大半の学生の進路は保証されているとは言えないため、全体としてどのように学力が向上しているかを明らかにしようとするものです。
 本校では一層の学力向上をはかるための全生徒による授業アンケートの実施や、生徒に対する個別指導の充実を行っていますが、まだまだ改良していくところは数多くあります。
 目下19年度に向けて、生徒の育成という視点に立った新しいコースの設定や、授業時間数の見直しを検討しており、近日中にその詳細を固めていく予定です。これからも一人ひとりの生徒の希望に応じた進路実現をはかる『オンリーワン』教育を目指していきたいと思っています。

2006年07月11日

中体連全国大会に向けて

 雲雀丘学園中学校には数多くの運動クラブがありますが、顧問の先生方の指導のもと、日々練習に励んでいます。これらのクラブに加入している生徒にとって、この夏は試合を通じてこれまで取り組んできた練習の成果を確認する絶好の機会であり、特に最終学年である3年生にとっては〝中学における部活動の総決算〟ということになります。
 この大会の予選を兼ねて、7月1日~9日にかけて宝塚市内大会が開催されました。その結果、柔道部、男女剣道部、水泳部が21日~24日に開催される阪神大会に出場することになりました。これに勝ち残ると、兵庫県大会を経て近畿大会、8月17日(水)~25日(金)の全国大会に出場することになります。
 どのようなスポーツにとっても〝勝つために頑張る〟のが醍醐味であり、勝利の感動は何事にも代え難いものです。まさに〝感動は努力の結晶〟。人間は感動を通じて更に高い目標に挑戦するようになるのです。
 また、仮に負けたとしてもその悔しさをバネにして、精進を重ねることにより、将来大きく飛躍することが出来るのです。いずれにしても、スポーツを通じて、人厳的な成長に繋がっていくのは間違いありません。各クラブの部員の皆さんが全力で試合に臨み、一人ひとりにとって悔いのない大会となることを願っています。

2006年07月07日

伝統の英単語テスト

手に英単語の本を持ちながら登校してくる生徒、歩きながらプリントに目を通している生徒、教室で単語帳に見入っている生徒。7月7日(金)、中学高校全生徒による英単語テストを実施しました。
 このテストは語彙力を増やし、英語力の向上を目指すことを目的として前・後期毎に年2回行っていますが、校史を紐といてみると学校創立以来実に50年以上の歴史を有していることが判りました。
 当初は、中学校入学時に1300語の英単語集を購入してもらい、3学期制のもと1学期に1度100問を出題、続いて高校についても卒業時に必要な単語の修得を目標として本テストを実施するようになったようです。
 更に各学年で英検の取得を目指しており、中1では5級、中2・4級、中3・3級、高1・準2級、高2・準2級又は2級(高校卒業程度)ということになっています。
 一般的に語学の力をつけるには、できるだけ簡単な語彙を用いて作られている基本文を700~800位徹底的に暗記する。これらを1週間に1回、声を出して暗唱する。更に語彙を増加させることが必要であると言われています。
 英語の場合には他の言語に比べて語彙数が多いので、2000個まで覚えなければ基礎ができあがりません。この最初の2000語をものにすることが、将来の伸び方を決めることになるのです。更にTOEIC500点くらいのレベルに到達するには最低でも5000語位が必要であり、文法知識も修得しなければなりません。これからグローバル化がますます進展する中にあって、英語を中心とする語学力は不可欠になってきます。
本校は同様の考え方で創立以来漢字テストも実施していますが、まさに〝継続は力なり〟、素晴らしい伝統になっています。
最近、楽をして成果を求めるという風潮がありますが、何事も短期間で達成できるものはありません。生徒達が日々地道な努力を続けることにより、成長してくれることを願っています。

恵まれた施設~50メートルプール~

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  本校には、数々の素晴らしい施設がありますが、その一つが50メートルプールです。このプールは1971年8月に完成し、当初は7つのコースを持つ公認プールだったそうです。残念ながら、現在は更新されていないので公認プールではありませんが、毎年8月30日には 西日本私学小学校連盟の水泳大会が開催されています。
このプールを使って、高校水泳部が例年5月から9月の試験1週間前まで、また中学水泳部が6月から8月まで練習を行っています。
去る6月23日から25日までの3日間、神戸市立ポートアイランド・スポーツセンターで行われた『兵庫県高等学校総合体育大会 第59回兵庫県高等学校選手権水泳競技大会』においては本校の1年生が予選9位の成績を収めました。惜しくも近畿大会への出場は逃しましたが、高校1年生の中でのタイムはトップということであり、この調子で練習を積み上げていけば9月のジュニア選手権水泳大会では大いに表彰台が期待できます。
 また中学・高校の体育の授業では,水泳の授業を6月の末から9月第1週くらいまで行っていますが、授業開始前の早朝には補習も実施しています。
 更に小学校は臨海学校のために,ある程度泳げる4年生以上の生徒に授業で50メートルプールでの遠泳の練習を行っており、 西日本私学小学校連盟水泳大会 の出場者を対象に夏休み前と夏休みの終わり頃に一週間特別練習を実施しています
 これらの素晴らしい施設を造っていただいた関係者の皆さんに心から感謝すると共に、これからも生徒達の育成のためにこれらを積極的に活用していきたいと思っています。

2006年07月03日

善意の傘を設置

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毎日、梅雨空のうっとうしい天気が続いています。朝出かける時には、雨が降っていないから大丈夫だと思って傘を持たずに登校したものの、授業を終えて帰ろうとした時には大雨になっているということがしばしばあります。
現在学校の事務室には、何本かの予備の傘が用意されていますが、その都度借用書を書いたり、後日返却する際には事務員の方の手を煩わすということになっていました。そのため、今般生徒会の委員が中心となって『善意の傘』を設置しようという提案をしたところ、早速多くの生徒、保護者からご協力いただき、この度下足室の横に設置しました。特に貸し出しに関する細かいルールはありませんが、「借りた人は必ず元のところに返す」というのが原則です。本校ではルールやマナーを守るということを人間教育の柱の一つにしていますが、まだまだ十分ではないと感じています。人間教育というと難しいことを考えがちですが、簡単なことや当たり前のことをしっかりと身につけることが大切です。私のこれまでの経験からみても、簡単なことが出来ない人間に難しいことは出来ません。一つのことをしっかりやりあげて、初めて次の段階に進むことが出来るようになるのです。
今回の運動を通じて、「自分がして欲しいことを他の人にしてあげる」「自分がして欲しくないことは他の人にしない」という気持ちを生徒達が持つようになることを願っています。

2006年07月01日

授業アンケートの実施

本年度より、“より良い授業を目指すために”というテーマで全生徒が全授業について評価するという、本格的な授業アンケートを実施することにしました。
本校では従来から各先生が自分の担当する授業についてアンケートを実施し、それぞれ独自の方法で反省を加え授業改善を行なうというやり方をしてきましたが、これでは個々の取り組みになってしまいます。
 今回のアンケートは、“生徒がそれぞれの授業をどうとらまえているのか”、“教員と生徒の双方が何を反省すべきなのか”ということを明らかにし、学校全体で授業の改善をはかることを狙いとしています。言い換えると、単に教員や生徒の授業態度を評価するものではなく、あくまで授業の改善を通じて生徒の授業への前向きな姿勢の育成をはかっていくものです。質問項目は、先生と生徒に分かれており、先生に対しては「説明のわかりやすさ」「板書のわかりやすさ」「内容が興味深いか」「授業のスピード」、生徒に対しては「始業前の教科書・ノートの準備」「授業の集中度」「予習・復習の有無」「考査の準備期間」に分かれています。
 既に先般、ホームルームを活用してクラス単位でアンケートを実施し、現在質問項目毎に集計中ですが、この結果については各教員、各教科、各クラス、各学年にフィードバックし、それぞれどういう課題があるのかを把握することとし、今後の授業運営や生徒指導に生かして行く予定です。 また、教員研修会等を通じて相互の意見を述べ合う、教科を超えた授業ノウハウの方法をはかる、IT機器等を積極的に取り入れた新しい授業をスタートさせるといった取り組みにつなげていく。更に、外部模試や学内考査の結果等も参考にしつつ、総合的に勘案してカリキュラムや進路指導の見直し、保護者との三者懇談を実施していきたいと思っています。