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親孝行・やってみなはれ

2019年12月20日

「反抗期」

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 「私は、すき好んでこんな家に生まれてきたんじゃない」
 反抗期真っ只中だった頃の私が、何度となく親に投げつけた言葉です。
 とにかく激しい反抗期でした。きっかけは、中学生になって急に複雑になった友人関係に、母が口を挟んできたことだったと記憶しています。でもおそらく、理由があってもなくても、私が自立するには通らずにいられない「関門」だったことでしょう。
 疾風怒濤が一気に去ったのは、大学に入り家を出てからです。親の目がなくなり、とにかく自由を満喫する日々。そんな私に今まで何もなかったかのように、星野富弘さん(体の自由がきかず口で筆をくわえて絵を描かれる画家)のカレンダーを毎年、母は買って持ってきてくれました。「生活が余りに荒れないように」という意味だったそうです。
 大人になった今、ちょっとした酒の肴とお菓子を持って元気な顔を見せに行くのが、せめてもの罪ほろぼし?かなと思っています。

(中学校・高等学校 中1学年担任 国語科 写真部顧問 森田 みどり)